センスのいいリフォームを実現するならデザイナーに依頼!デザインリフォームを成功させるポイントについて解説!

インターネットや雑誌などで最近よく目にするようになった「デザインリフォーム」という言葉。間取り変更や壁紙の張り替え、住宅設備の交換といった一般的なリフォームよりもデザイン性を重視したリフォームのことをさします。

機能性や快適性も同時に追求しつつ、個性的な空間をつくりだすデザインリフォームは、デザイナーと呼ばれる専門家が担当することが多いもの。「同じリフォームするならおしゃれな雰囲気にしたい」という人のために、今回はデザインリフォームに注目してみました。デザイナーにリフォームを依頼するメリットとデメリット、デザイナーにリフォームを依頼する際のポイントについてご紹介します。

リフォーム工事の依頼先、工務店とデザイナーの違いって?

リフォームプランの提案や施工などを請け負う業者の種類はいくつかあります。主なところでは、新築もリフォームも対応する工務店やリフォーム専門業者、設計事務所といったところでしょう。デザインリフォームとはデザイン力が高いリフォームのことですから、建築やインテリアのセンスがあるデザイナーがいる業者、主には設計事務所に依頼するのが一般的です。

最近はデザイナーと呼んでもいいようなプランニング力の高いスタッフがいる工務店も増えているので、デザインリフォームが一概に設計事務所でしかできないわけではありません。しかし工務店が施工まで行うのに対し、設計事務所はその名の通り設計に特化した業者ですから、建築やインテリアのデザインに関する知識や経験がより豊富だと言えるでしょう。

また、せっかく設計がすばらしくても、そのプランを実際に形にできる施工技術がないといけません。設計に特化した設計事務所は、自分の提案したプランを施工できる業者と提携しているので、デザインリフォームが実現しやすいと言えます。
とはいえ、工務店でデザインリフォームの実績をたくさん持っているところなら、センスのいいリフォームを依頼できる可能性は高いので、これまでの施工実績を見て選ぶのがおすすめです。

デザイナーにリフォームを依頼するメリットとデメリットは?

せっかく高額のお金をかけて行うリフォームだから、センスのいい空間にしてもらいたい、これはリフォームを検討する人の本音でしょう。とはいえ、デザイナーにリフォームを依頼した場合にどんなメリットやデメリットがあるのかはよく分からないもの。メリットとデメリットをそれぞれまとめてみました。

・メリット

デザイナーにリフォームを依頼するメリットは、何といっても高いデザイン性のある空間が期待できること。内装にしても住宅設備にしても、ただ準備されたサンプルから選ぶだけだったり、システム商品で多少のアレンジをするというのは一般的なリフォームでもできます。

デザインリフォームの場合、施主の希望を聞いて国内外の膨大な商品の中から壁紙や照明器具を選んだり、キッチンや浴室といった水回りはオーダーでより希望に近いものを製作します。そういった提案ができるのがデザイナーであり、それだけ商品知識や現場経験が豊富ということ。自分たちでは思いもつかないアイデアをたくさん提供してもらえますから、オリジナリティにあふれたまさに世界に1件しかない家をつくる感覚でリフォームを進められるでしょう。

・デメリット

デザイナーにリフォームを依頼すると、さまざまな提案が出されますが、「よりいいものを」「よりかっこよく」「より個性的に」といった視点でプランニングをするため、予算がオーバーすることが珍しくありません。たとえば一般的なリフォームならシステムバスで施工するところを、デザインリフォームでタイル1枚にもこだわった在来浴室にするとなれば、当然同じサイズの浴室でも2~3倍の工事費用になります。デザイン性を重視するあまり特殊な施工箇所が増えて、工事費用も高額になる可能性があるので要注意です。

また、おしゃれなプランを提案してもらえるものの、斬新すぎてかえって落ち着かない空間になるというケースもあります。施主の希望よりもデザイナーの好みが反映されてしまうことが時々ありますから、施主としてどこまでこだわるのかという線引きは必要でしょう。

デザイナーにリフォームを依頼する際のポイントは?

センスのいい素敵な空間の仕上がりが期待できるデザインリフォーム。提案力のあるデザイナーにまかせることで、おしゃれな住宅になる確率はぐんと上がります。ただし、施主としてデザインリフォームを成功させるためには、次のポイントを押さえておく必要があります。

・プランがライフスタイルにマッチしているか

デザイナーから提案された間取りがどんなに斬新であっても、内装がどんなにおしゃれであっても、リフォームが完成してからその家でずっと暮らすのは施主家族です。つまり、本来「こうしたい」「こういう不満を解消したい」というのがリフォームのスタート地点であったはずですから、おしゃれな雰囲気に惑わされず冷静に「このプランで暮らしやすいか?」ということを判断しなければいけません。

たとえばスキップフロアのある個性的な間取りが提案された場合、開放的でおしゃれな一方で、空間全体に視線が通り過ぎて落ち着かないといったことがないか。ホテルライクな洗面室が提案された場合、見映えは確かにするけれど毎日使う場所としてお手入れの手間がかからないか。
自分たちの生活パターンに即して考えてみて、デザイナーから提案されたプランが本当に暮らしやすいかをしっかり検討することが大切です。

・既存の生かし方が納得できるか

新築とは違って、リフォームは既存部分とリフォーム部分とのバランスをいかにとるかが重要なポイントです。とってもしゃれた雰囲気なリフォーム部分と隣接した既存部分との差がありすぎたり、残してほしい既存部分を壊すプランが提案されたりした場合、全体のバランスがとれていなかったり思い出が打ち消されるような結果になりかねません。

本当に提案力のあるデザイナーは、既存部分を上手に生かしながらリフォーム部分と融合させたプランを出してくるので、納得いかない場合は押し切られずによく話し合うようにしましょう。

・工事費用が予算と違いすぎないか

間取りや内装、住宅設備などの細部までこだわるデザインリフォームの場合、どうしてもランクの高い商品を選んだりオーダー製作でぴったり合うように作るので、同じ内容のリフォーム内容でも一般的なリフォームより割高になります。それは分かっているとしても、予算と提案プランの見積とがあまりにかけ離れているようでしたら、再考が必要でしょう。

確かに納得できるリフォームをすることは大切ですが、その後もずっと生活していかなければならないわけです。貯金を大幅に切り崩したり、多額のリフォームローンを組んだりして資金計画が大きく変わってしまうと、10年後20年後の生活に影響が出ます。
「ここまでは出せるけれどこれ以上になったら希望を削っていく」など、先々のことも考えて予算の上限を決め、デザイナーからの提案をチェックしてみるといいでしょう。

デザイナーが担当してくれるデザインリフォームは、一般的なリフォームとは一味違った家がつくれるいい機会です。成功するためのポイントをしっかり押さえて、打ち合わせを納得いくまで重ねながら進めていきましょう。



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