中古住宅のリフォームにかかる費用は?安くするコツとマイホーム実例
新築でなくとも、中古物件をリフォームすれば素敵なマイホームが手に入ります。
家の購入を考えるとき、ネックとなるのが「費用」ですよね。特に小さい子供がいると、将来かかるお金を考えると家にたくさん費用をかけられません。
そんな時は、中古物件のリフォームがおすすめ。新築より費用を抑えながら、自分たちに最適な家づくりができますよ!中古物件リフォームの費用相場と、費用を抑えるコツをご紹介します。
1.中古住宅はリフォームで快適になる!
家庭を持ち家族が増えると、「そろそろマイホームが欲しいな」と思うもの。マイホームというと新築のイメージが強いですが、「新築は費用が高く予算オーバー!」ということもありますよね。
そのため、あえて中古物件を購入してリフォームするのもおすすめです。中古物件なら新築より費用も抑えられますので、交通アクセスがいいなど人気エリアの物件も手が届きます。
中古物件の基礎部分以外をすべてリフォームする「フルリフォーム」なら、内装だけではなく間取りも自分たちに合わせて変更できますよ!
中古物件をリフォーム前提で購入する場合、以下の2つのパターンがあります。
①築浅で間取りも気に入った中古物件を購入
リフォーム部分を少なくすることで、リフォーム費用を抑えられます。
②築年数が古く、価格の安い中古物件を購入
中古物件の購入費用を抑えることで、リフォームに費用を回せます。リフォームに多くの費用を回せれば、家の間取りや内装を家族に合わせて自由に変更できます。
2.中古住宅のリフォームにかかる費用とコストダウンのポイント3選
2-1.リフォームの費用相場はどれくらい?
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の調査によると、中古物件のリフォーム費用は、戸建てもマンションも100万円~300万円以下が一番多くなっています。全体の平均費用としては、およそ350万円といわれています。
参照:一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「平成27年度第13回 住宅リフォーム実例調査」より
https://www.j-reform.com/publish/pdf/jitsurei-H27.pdf
中古物件のリフォームでは、キッチンや浴室・トイレといった水回りのリフォームが人気となっています。こういった水回りをリフォームする場合は、500万円以上のリフォーム費用が必要となるでしょう。
上記のリフォーム費用はあくまでも相場であり、リフォーム内容や範囲によって大きく変わります。そのため、リフォーム費用の1つの目安として覚えておいていただければと思います。
2-2.中古物件リフォームの費用を抑えるコツ3選
2-2-1.設備のグレードを上げすぎない
中古物件の場合、キッチンやお風呂、トイレといった設備は老朽化していることが多く、リフォームする場合は入れ替えるケースが多いです。設備は同じメーカーでもグレードが分かれており、高品質の設備を求めるときりがありません。
いざ中古物件のリフォームが決まり打ち合わせが始まると、気持ちが高まってついハイグレードな設備を選んでしまいがち。実は「リフォーム費用が予定より大幅に上がってしまった!」という場合、設備のグレードを上げているケースも多いのです。
たとえばキッチンなら、最近ではシンクや食洗器・コンロが1枚の天板(ワークトップ)でつながった「システムキッチン」が主流となっています。このワークトップの材質1つとっても、ステンレス・人工大理石・セラミックなどさまざまな種類があり、価格も違います。
システムキッチンにリフォームする時費用を抑えたいなら、昔から使われている、ステンレスのワークトップがもっとも安価です。
リフォーム後どんな設備にするか悩んだら、ショールームに行って実際に設備を見てみることをおすすめします。
2-2-2.間取りをシンプルにするほどリフォーム費用は下がる
中古物件のリフォーム費用を抑えるなら、間取りにもコツがあります。
ロフトを作ったりいくつも部屋を作ったりといった複雑な間取りではなく、なるべく部屋数の少ないシンプルな間取りにすると、それだけでもリフォーム費用は抑えられますよ。
リフォームして部屋をたくさん作るということは、間仕切りの壁やドアといった建具の費用が発生しますし、壁紙などの内装費用も発生します。その分リフォーム業者の作業量も増えるので、リフォーム費用が高くなります。
「なるべくリフォーム費用を抑えたいな」と思ったら、間仕切りの少ないシンプルな間取りを心がけましょう。
2-2-3.サポートの手厚いリフォーム業者は安心感がある
複数のリフォーム会社から見積もり取る「相見積もり」をするときは、費用だけではなく、保証期間やアフターサービスなど、サポート面もチェックしなければいけません。
「一番費用が安いから」という理由だけでリフォーム会社を選んでしまうと、「実はリフォーム後の保証期間が短くて、すぐにサポート期間が終わってしまった」「リフォーム工事後に設備不良があったが、修理費用がさらにかかった」など思わぬトラブルに見舞われることも…。
中古物件をリフォームしたら、それから何年もその家に住み続けるのです。そう考えると、費用だけではなくリフォーム後の対応の手厚さもしっかり見比べたいものですね。
2-3.こだわりたいところは費用をかけて後悔しないリフォームをしよう
中古物件のリフォーム費用を抑えるコツをご紹介していますが、「リフォームする場所すべてを妥協するべき」というわけではありません。
たとえば「キッチンだけは、最新のシステムキッチンにしたい!」や「家族が集まる明るいリビングがいい!」などの希望があれば、そこはとことんこだわるべきです。
中古物件をリフォームする時は、やりたい事に対して優先順位をつけましょう。優先順位をつければリフォーム費用にメリハリができるので、費用を抑えながら後悔しない家づくりができますよ。
3.中古物件のリフォームにおける注意点とリフォーム事例
3-1.マンションのリフォーム前は確認事項がある
中古マンションをリフォーム前提で購入するなら、マンションの「構造」と「マンション管理規約」をかならず確認しましょう。
マンションの構造には「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類がありますが、壁を撤去して間取りもリフォームしたいならラーメン構造がおすすめです。
また、マンションには自由にリフォームできる「専有部分」とリフォームできない「共有部分」があります。
どこまでリフォームできるかなどは、マンションごとに作られたマンション管理規約に記載されていますので、希望のプランにリフォームできるか購入前にかならず確認しましょう。
3-2.戸建てにも制約はある
中古の戸建て物件はマンションよりリフォームの自由度は上がりますが、それでも完全に自由というわけではありません。中古の戸建ての場合、立地条件によっては窓やドアの素材に制限がかかることもありますし、動かせない柱や壁もあります。
特にリフォームの際増築も検討しているなら要注意。戸建ては建築基準法で、土地に対してどれだけ建築できるか決まっています。この辺りはリフォーム業者に相談して、プランが実現できるか確認してもらいましょう。
3-3.大まかなプランをイメージしておく
中古物件をリフォームする場合、費用はもちろんのこと「理想の家」を家族みんなでイメージする必要があります。もちろんリフォーム業者もおすすめのプランを提案してくれますが、「最適な暮らし」は家族によって全く違います。
家族の生活パターンを振り返って「どんな間取りが快適かな?」と話し合ったり、「子供が巣立った後、子供部屋はどうするか」という将来のことを話し合ったりしてみましょう。
大まかなリフォームのイメージが決まったら、リフォーム業者にしっかり伝えます。あなたの家族に最適な、理想の住まいを提案してくれますよ!
3-4.中古物件のリフォーム事例
中古物件を購入し、お子様の将来を見据えたリフォームをした事例です。リフォーム前の室内はどんよりと暗かったのですが、リフォーム後はモデルルームのように美しい住まいになりました。
リフォーム費用は、全面リフォームで330万円。500万円以下のリフォーム費用で、白い内装と青いドアがポイントの可愛い家になっていますね。
詳しいリフォーム事例については、こちらの記事をご覧ください。
リフォーム事例:CASE 385「中古住宅でスタートする、家族4人での新たな生活」