何から手を付けるべきか分からない方へ!お風呂の床リフォームに関する基礎知識
お風呂のリフォームは家の中でも特に需要がある場所です。なぜなら湿気がこもりやすく劣化が進みやすい場所だから。どれだけ丁寧に掃除をしようと取れない汚れが残ってしまうことも理由の一つです。築数十年の家ともなれば傷やヒビが目立ち始めることもあるでしょう。新築時の状態を保ち続けるのは不可能と言っても過言ではありません。
人によっては「リフォームなんて大変そう」と思うかもしれません。たしかに浴室を丸ごとリフォームする場合は大きな費用がかかりますし、工期も長くなりがち。しかし丸ごとリフォームせずとも一部分だけのリフォームも可能なのです。この機会に、せめて床だけでもリフォームしてみませんか?
そこで今回はお風呂の床リフォームに関して知っておくべき知識をご紹介します。
お風呂の床リフォームをする際の流れ
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リフォームをすると決めても、具体的に何から手を付ければ良いか分からない方がほとんどでしょう。そこでまずはリフォームの大まかな流れをご説明します。
お風呂の床リフォームは自分でリフォームする方法とリフォーム業者に依頼する方法の2つが選択肢として挙げられます。それではさっそく見ていきましょう。
自分でリフォームする場合
リフォームと言うとどうしても難しく感じてしまうでしょうが、お風呂の床くらいであれば自分でやってしまう人も珍しくありません。大まかな流れとしてはまずリフォーム用のタイルやシートを購入し、貼り付ける面に合わせてカット。後は上から貼り付ければ完成です。もちろん誰にでもできるほど簡単とは言いませんが、普段から日曜大工を趣味としている方や手先の器用な人であれば挑戦してみる価値はあるでしょう。
自分でリフォームする最大のメリットはやはり費用の安さです。一般的な浴室の場合、失敗せず上手くいけば費用は1万円~2万円程度に抑えることができます。
リフォーム業者に依頼する場合
リフォーム業者に依頼するなら、何はともあれまずは問い合わせです。電話やメール、問い合わせフォームなど連絡手段を複数設けている業者がほとんどですので、自分の都合が良い手段で連絡してみましょう。連絡が取れたら、あなたがどのようなリフォームを希望しているのか、予算はどのくらいあるのかなどを相談します。大まかに内容が伝われば次は実際に現場を見てもらい、見積もりの説明を受けます。見積もりの内容に納得すれば後は契約をし、施工日を決めて工事を開始してもらう、という流れになります。
費用は業者や選ぶ床材によって前後しますが、大体5万円~15万円あたりが相場だと考えてください。当然ながら自分でリフォームする場合と比べるとかなり高い費用になってしまいますが、安心して任せられるのが大きなメリット。こちらの手間はかからず、失敗する心配もありません。
お風呂の床リフォームをする2つの方法を紹介しましたが、やはりおすすめはリフォーム業者に依頼することです。先ほど自分でリフォームする方法を大まかに紹介しましたが、これはかなりざっくりとした説明で実際に始めてみると細かい作業が多く、なかなか大変なことに気づくでしょう。また、お風呂はリフォームが終わるまで使用できなくなってしまうため、できるだけ中断を挟まず一気に仕上げる必要があります。プロの職人に依頼すれば短い工期で済み、仕上がりもきれいになります。
床材はどのようなものを選ぶべきか
自分でリフォームするにしても依頼するにしても、床材は自分で好きなものを選ぶ必要があります。床材の種類は多く、どれを選ぶべきか迷ってしまうかもしれません。
自分の好きなデザインを選ぶこともリフォームの楽しみですが、床材選びにはそれ以外もぜひ考慮してほしい判断基準があります。
保温性
浴室に入って足を床に乗せた時、ヒヤッとする冷たさを感じた経験は誰にでもあるでしょう。浴室は体をきれいにする場所であると同時にリラックスできる場所でもあるべきです。できればこのようなストレスを感じずにバスタイムを楽しみたいですよね。
また冷たい床に触れた後、熱いお湯に入ると寒暖差で体に負担がかかります。これはヒートショックと呼ばれ、心筋梗塞や脳梗塞の原因ともなりかねないものです。
これらの問題を解決するために保温性の高い床材は非常に効果的です。
手入れのしやすさ
浴室がカビの生えやすい場所であることはあなたもご存知の通り。掃除やカビ取りが大変で困った経験がある方も多いでしょう。面倒な掃除には関わりたくない。そんなあなたには傷がつきにくい、水はけの良い床材がおすすめです。
傷がつきにくければ傷の隙間に汚れがたまることも少なくなり、水はけが良ければカビは発生しにくくなります。
滑りにくさ
入浴中の床は濡れて滑りやすくなります。転んでケガをしないよう、滑りにくい床材を選ぶと良いでしょう。小さなお子様や足腰の弱い方がいる家庭では特に意識したいポイントです。
クッション性
万が一転んだ時、硬い床では大きなケガにつながってしまいます。しかし、ある程度クッション性のある床であればケガのダメージを最低限に抑えられるでしょう。
膝をついても痛くないため、介護をしやすいというメリットがあることも見逃せません。
床材の種類
無数のラインナップがある床材ですが、それらはいくつかの大まかな種類に分類できます。以下に種類ごとの特徴をまとめてみました。床材を選ぶ時の参考にしてください。
樹脂床材
樹脂とはプラスチックのこと。ユニットバスのお風呂では一般的な床材とされており、保温性や耐水性が優れていること、水はけが良くなるよう加工されたものや滑り止めの加工がされたものがあります。デメリットとしてはやや傷がつきやすく、汚れが目立ちやすくなりやすい点です。
FRP床材
FRPとは繊維強化プラスチックのことで、プラスチックにガラス繊維が混ぜられたもの。樹脂素材よりも強度が高く、防水性が優れています。
木製床材
木製床材はその名の通り木を使った床材のこと。自然の素材である木には他の床材では醸しだせない味があります。すこしオシャレな浴室にしたいという方にはピッタリな床材です。
ただ、腐りやすかったりカビが生えやすかったりというデメリットが難点。商品によってはこれらのデメリットをカバーするべくさまざまな加工を施したものもあるため、少し時間をかけて探してみるのも良いでしょう。
タイル床材
一昔前までは一般的だったのがタイル床材。タイル面は掃除がしやすく手入れが簡単なのですが、目地に水が残りやすく乾きにくいのがデメリット。タイル床材も他の床材同様、商品によって保温性や滑りにくさを改善したものがあります。
お風呂の床リフォームは介護保険の対象になる
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滑りやすく、足腰の弱い人が転ぶ可能性のある床を滑りにくくすることはバリアフリーリフォームの1つと言えます。そのため家族に65歳以上の方や介護認定を受けている方、障害のある方であれば介護保険を使ってリフォームすることができるかもしれません。リフォーム費用全額に使えるわけではありませんが、軽減できる費用はかなりのもの。場合によっては自分でリフォームするよりも安く済むことだってあるでしょう。
介護保険以外にも自治体によって補助金が出る可能性もあるため、ぜひ調べてみてください。いくつもの実績があるリフォーム業者ならこのような制度に詳しい担当者もいるはずですから、何か利用できる制度がないか相談してみるのも良いでしょう。