台所の床リフォームで知っておきたい知識を紹介!
台所の床は他の部屋の床に比べて汚れやすいですよね。食べ物を扱う場所であるだけに、汚す気がなくても料理で油が飛んでしまいます。また水回りであるというのも汚れやすい理由の1つ。洗い物をすればどうしても床に水が跳ねてしまいます。今回はそんな汚れた床をリフォームでなんとかキレイにしたい!という方のために、台所の床リフォームで知っておきたい知識をまとめました。
台所の床リフォームに適した床材とは?
床リフォームで必ず選ばなければいけないもの、それは「床材」です。とはいえ普段から床材の種類を気にして生活してはいないはず。好きに選べといわれてもどれを選べばいいか、またどんな床材があるのかも分かりませんよね。そこでまずは台所の床リフォームに適した床材とはどんなものか考えてみましょう。台所の状況を考えると自然と床材に求めるものが分かるはずです。
滑りにくい床材
台所の大きな特徴といえば蛇口があるということ。料理をするとき、洗い物をするときには必ず水を使いますから、どんなときでも床に水がこぼれている可能性があります。また、料理をしているときには油が跳ねます。パッと見ただけでは分からなくとも、台所には常に水や油など足を滑らせる何かがあるかもしれないと考えておいた方が良いでしょう。
そこで注意するべきなのが転んでしまうこと。特に台所にいるときは転ぶと危険な場合が多いものです。例えば包丁を持っているとき、例えば鍋を持っているとき。そんな状況でもし転んでしまったら……。大きなケガをする可能性があることは想像しなくてもお分かりいただけるでしょう。
そこで大切なのが滑りにくい床材にするということ。どんな床材であっても100%安全とはいえませんが、できるだけ滑りにくい床材を採用することでケガのリスクを抑えることができます。
水、油に強いもの
冒頭でも述べた通り、台所の床はとても汚れやすい環境です。特に水はカビの原因にもなってしまうもの。口に入れる物を扱う場所であるだけに、衛生にはより一層気を使いたいものです。台所の床には汚れに強いもの、防水効果のあるものを選ぶと良いでしょう。
台所のデザインに合うもの
機能ばかりでなく、台所にだって見た目は重要です。赤など暖色のデザインであれば床は木目のデザインがピッタリ馴染むでしょう。青などの寒色系統や黒や白といったモノトーンといった台所なら白い床材を選ぶと色のバランスがとれ、台所全体がクールな印象に決まります。
台所の床材の候補
それでは具体的に台所の床材として使えるものにはどのようなものがあるのでしょうか?「床材なんてまったく分からないよ!」というあなたのために、台所に使える床材をいくつかご紹介します。
クッションフロア
クッションフロアはビニール製で、指で押しても柔らかさを感じられる床材です。耐水性があるため水が跳ねてもシミになることが少なく、サッと拭き取るだけで良いのでお手入れや掃除が簡単です。柔らかいというのも台所にピッタリなポイント。料理をするときや洗い物をするときは長時間立ったままの姿勢を維持しますよね。床が柔らかければ足腰への負担が少なく、疲れも感じにくくなるでしょう。
デザインが豊富であることもメリットの1つ。木目調やタイル調、大理石調など豊富な商品が販売されており、気に入ったデザインがないから諦める、ということにはなりにくいはずです。
また抗菌や防カビといった加工をされているものが多いことも台所にピッタリな理由。多少費用がかかっても、台所を長くキレイに保つことを考えるなら加工された床材を選ぶと良いでしょう。
クッションフロアは他の床材に比べてやや安く、1平方メートルあたりの値段は2,000円から3,000円ほど。工事費を入れても台所全体で5万円程度に落ち着くことが多いです。
デメリットは熱に弱いこと。熱したフライパンなどを落とせば床が焼けてしまうこともあるため注意が必要です。
タイル
耐水性、耐久性に優れているのが魅力的なのがタイル。デザインが豊富であるため、他の家にはないオリジナリティを発揮できるでしょう。気になる点としては直接足をつけると冷たいということが挙げられます。夏の暑い時期であればむしろ心地よいくらいなのですが、冬の寒い時期になると直接素足で立つことには抵抗を感じるはずです。スリッパを履くなどして対策をする必要があるでしょう。費用としては1平方メートルあたりの値段は3,000円ほど。工事費を入れると全体の費用は5万円ほどになるでしょう。
コルク
なにより柔らかいことが特徴的であるコルク。長時間上に立っていても疲れにくく、断熱性も高いため冬でも寒さが気になりません。他のことを気にせず料理に集中したいという方におすすめしたい床材です。台所の床材として採用する場合は防水・防汚加工されたものを選びましょう。費用は1平方メートルあたり7,000円ほど。工事費を入れた費用は8万円ほどになることが多いでしょう。
フローリング
フローリングはリビングやその他の部屋にもよく使われている床材ですが、もちろんキッチンにも使えます。とはいえ傷つきやすいという特徴がありますので、できれば防水・防汚加工に加えて傷に強いものを選びたいですね。費用は1平方メートルあたり1万円ほどとやや高額。工事費を入れると8万円ほどになりますが、高級な床材を選べば10万円を大きく超える可能性もあります。
またフローリングには無垢フローリングと複合フローリングの2種類がありますので、それぞれの特徴も軽く押さえておきましょう。
無垢フローリング
無垢フローリングは100%木材で作られたフローリング。無垢材と呼ばれることもあります。一番の魅力はやはり複合フローリングにはない自然の味わいがあることでしょう。しかし複合フローリングに比べると値段が高く、天然モノであるため品質にバラつきがある、汚れや耐久性には欠けるという欠点があります。
複合フローリング
その名の通り複数の木材を重ね合わせたフローリングのこと。一般的にフローリングといえば複合フローリングを指すほどメジャーな存在です。大量生産が可能なため値段が安く、品質のバラつきもかなり抑えられています。耐水性や耐久性を上げるための加工を施されているものも多く、台所で使うのであれば基本的に複合フローリングを選ぶものと考えて良いでしょう。
台所の床リフォームの内容
床リフォームの方法には重ね張りと張り替え、2種類の方法があります。それぞれどのようなリフォームなのかを解説します。
重ね張り
レイヤー工法とも呼ばれる工法です。これはもとの床の上に新しい床材を貼り付けるというもの。手間がかからない分費用は安く、工期も短くできます。とはいえデメリットも多く、床材を貼り付けていない場所との間に段差ができたり、場所によってはドアの開閉をするときに邪魔になったりという場合があります。クッションフロアなど、もとの床によっては施工できない場合もあることを覚えておきましょう。工期は1、2日程度です。
張り替え
もとの床材を剥がし、新しく床材を貼り付けていく工法です。この方法であれば段差が邪魔になることはありませんし、劣化が激しい部分に根本的な対策をすることが可能です。自由度が高くなる張替えですが費用はやや高くなり、工期も3日くらいと時間がかかってしまうことを覚えておきましょう。
台所の床リフォームもまずは相談
床リフォームといっても床材はさまざま、工法も1つではありません。費用も台所の広さによって前後しますので、まずはリフォーム業者に相談してみることをおすすめします。無料相談を受け付けている業者も多いので、ぜひお気軽に問い合わせてみてください。