「せっかく住むなら面白い物件じゃないと意味がない」とリノベーションを決意されたお施主様。希望されたテイストは「明るいインダストリアル」。素材感を大事にしながらも構造はシンプルに、インテリアで好みの空間に仕上げるという、リノベーションとインテリアの融合でこそ成せる空間を希望されていた。また、趣味のお料理やお酒を楽しめるよう、こだわるところを明確にしてより満足度の高いリノベーションを目指した。

大まかな雰囲気と方向性はONOYAの事例をもとにお施主様とすり合わせて決めていった。明るめのインダストリアルを実現するために、天井はあえて配管などを表しにし、壁面は無垢の木材や木毛セメント等、一般の仕上げでは使わない建材を用いながら、家具のアイアンの素材感でまとめた。また、工業的な印象が強くなりすぎないよう、木の温かみや色味を意識して全体のバランスを調整しつつお施主様のご要望に沿った空間を造り上げた。