おしゃれな空間を実現するには?リフォームに役立つヒントやコツをご紹介します
せっかくリフォームをするなら、ただ新しくするだけでなく、おしゃれな空間にしたいですよね。しかし、おしゃれというのは抽象的なものなので、おしゃれな部屋にするためには具体的にどのようにすればいいのかわからないという方も多いでしょう。
そこで今回は、どうすればおしゃれな空間を実現できるのか、そのヒントと具体的なリフォームのコツについてをご紹介していきます。
おしゃれな空間を実現させるためのヒント
テーマを設定する
リフォームでおしゃれな空間にするために、さまざまなリフォーム事例を調べてみる方も多いかもしれません。事例として取り上げられるようなリフォームはどれも素晴らしいものばかりで、見れば見るほど「あれも取り入れたい、これも取り入れたい」と思いがち。しかし、素晴らしいからといってすべてを取り入れるのは逆効果です。一つ一つはおしゃれに見えても、それらの要素が詰め込まれた空間はごちゃごちゃした印象を与えてしまうこともあります。
そこで、最初に部屋のテーマを設定することをおすすめします。例えば「シンプルですっきりとした部屋」「ポップで可愛らしい印象の部屋」など。大まかなイメージを事前に決めておくことで、「想像していたリフォームと違う」などと後悔しないで済むでしょう。
カラーの選び方に気をつける
配色はデザインにおいて極めて重要です。リフォームも空間をデザインすることなので、色使い一つでお部屋の印象が大きく変わるものです。配色の基本を理解しておくだけでも、全体の印象がグッとおしゃれに見えるはずです。
難しいことはなく、「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」の3つだけ覚えておきましょう。細かく説明していきます。
「ベースカラー」
ベースカラーは全体の6~8割ほどを占める色で、その空間の印象を左右する重要な役割を果たします。例えば以下の写真であれば、ベースカラーはダークブルーです。
水色をベースカラーに設定すると、見る人に清々しさや清潔感を感じさせることができます。薄緑を取り入れれば、癒やしや安心感を提供する居住空間になるでしょう。色彩が与える印象は大きく異なるため、それぞれの色の効果を調査してみるのもおすすめです。
「アソートカラー」
アソートカラーは、ベースカラーの次に配置する色で、全体の2〜3割を目安にするのが適しています。アソートカラーを決めるときには、ベースカラーとあまりにも異なる色を選ばないように注意しましょう。例えば、ベースカラーがピンクでアソートカラーが青だとバランスが崩れます。ベースにピンクを選んだなら、赤系統の色にすると自然な仕上がりになります。白のような無彩色を取り入れるのもおすすめです。無彩色は有彩色ほど目立たず、さまざまな色と調和しやすい特徴があります。
「アクセントカラー」
全体にさりげなく取り入れるのがアクセントカラーで、1~3割程度の割合で使うとバランスが取れます。アクセントカラーには、ベースカラーやアソートカラーを引き立てる色を選びます。たとえば、ベースカラーやアソートカラーが赤なら緑、青なら黄色を使うと効果的です。一見合わないように思える色を組み合わせることで、全体が引き締まる効果があります。
上記の3つのカラーについて解説しましたが、必ずしもこの3つに限定する必要はありません。デザインに自信がある方なら、アソートカラーを複数使ったり、アクセントカラーを強調する方法もあります。ただし、色が増えるほどデザインのバランスが難しくなることも忘れないでください。
質感や形をそろえる
色と同じように、質感や形も部屋の印象を決定づける要素です。例えば以下のような部屋は木材の質感、長方形の形というように、質感や形をそろえていることはお分かりいただけるでしょう。
リフォームに加えて、椅子や机といったインテリアも、質感や形にこだわって選ぶことが大切です。
おしゃれな部屋に変えるための具体的なリフォーム方法
以上のポイントを押さえれば、誰の目にもおしゃれな部屋だと感じられる素敵な空間を演出できるでしょう。ただし、リフォームにはコストがかかるため、なるべく安くて効果的なリフォームの方法があれば知りたいと思うのは当然です。ここでは、その疑問にお答えします。
壁紙を新しくする
前述の通り、全体の印象を大きく変えるのはベースカラーです。したがって、部屋に入った際に最初に目に入る部分をリフォームすることで、今までとは違う雰囲気に手軽に変えることができます。
一番最初に目にする場所はどこかというと、やはり壁です。その壁紙を新しいものに貼り替えることで、雰囲気を一新し、内装を新築のように生まれ変わらせることができます。加えて、費用もあまりかからないため、おしゃれな空間を目指すなら、コストパフォーマンスの高いリフォームといえるでしょう。
自分で壁紙を貼り替える
壁がもともとクロスであれば、自分でリフォームすることができます。最近では既存の壁紙の上に直接貼れるタイプの壁紙も出ているので、そうした商品を使えば手間があまりかかりません。自分で貼り替えることで、依頼費や人件費を抑えられるのも嬉しいポイントです。6帖ほどの部屋なら、1万円から2万円でリフォームが実現できます。
リフォーム業者にお願いする
DIYでの壁紙リフォームは可能ですが、業者に頼むことで仕上がりが確実になります。すべて自己責任で行うDIYでは、壁紙にシワができたり、破損したりする失敗が多く見られます。確かに費用はDIYよりも高く、先ほど述べたように6帖の部屋の場合、4万円から5万円程度になる可能性があります。それでも、違和感なく、満足のいく仕上がりを得られると考えれば、業者に依頼する価値はあるでしょう。
床材を新しくする
壁の次に目に入るのが床です。普段はあまり気にしていないかもしれませんが、床のデザインや材質は部屋の雰囲気に無意識のうちに影響を与えています。床をリフォームする方法は主に2つあり、1つは元の床の上に新しい床材を張り付ける方法、もう1つは既存の床材を剥がして新たに床材を敷く方法です。
重ねて張る
重ね張りは手間が少なく、費用も安く抑えられ、張り替えよりも工期が短くなります。しかし、新しい床材によって高さが増すため、リフォームしていない部分との間に段差が生じることには注意が必要です。ドアが開かなくなる場合や、段差によって転倒のリスクがあるため、スロープの設置を検討する必要があるかもしれません。6帖の部屋であれば、費用の大まかな目安は5万円から15万円程度です。
張り替える
張り替えの場合、重ね張りのように段差ができることはなく、それに関連した問題を気にする必要もありません。ただし、注意すべきは費用が少し高くなることです。6帖の部屋の場合、10万円から20万円ほどかかるため、約5万円程度の上乗せがあることを念頭に置いておく必要があります。
手軽なリフォームでおしゃれな部屋を実現!
部屋の雰囲気を大きく変えるには、壁や床のリフォームが近道です。インテリアだけで対応しようとすると限界があり、なかなか理想のイメージを実現するのは難しいものです。
「リフォームなんてできない」と考えている人も多いでしょうが、壁紙の貼り替えだけでも数万円でできる場合があります。リフォームは必ずしも大規模なものではないのです。この機会に、あなたもリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。