天井をリフォームする場合の費用の相場とは?種類によって金額が変わるのか?注意点を紹介
住宅リフォームを考える際に忘れてしまう場所の1つに「天井」があります。壁や床・ドアなど私たちの目に入りやすい部分に関しては、汚れや傷みをすぐに発見してリフォームを行うべきだと考えますが、天井は目に入っているとしてもリフォームの重要性を感じにくいようです。「天井は日常的に触れる場所でもないし、汚れも少ない場所」と感じてしまうことも理由の1つになります。
しかし、実際の天井の状態はどのようになっているでしょうか?見逃しているわけではありませんが、思っている以上に汚れがあるでしょう。そして表面では判断ができない天井裏が、傷んだり汚れていたりするかもしれません。経年劣化によって壁や床をリフォームするのであれば、天井裏も必要であると考えるべきです。天井のリフォーム方法によって金額が変わってくるので、ここでは費用の相場・施工方法と注意点などをご紹介します。家のリフォームを考えられている方は天井のリフォームについても検討してください。
天井はどのタイミングでリフォームするべき?
天井リフォームを考える際に、どのタイミングでリフォームを検討するべきかと悩むかもしれません。天井は亀裂などが入っていなければ見過ごしてしまう場所なのでタイミングが見つけにくいと思いますが、リフォーム業者等に確認をしてもらうタイミングとしては、「天井の汚れ」が1つとされています。汚れが目立つようになってきたら、天井・天井裏のチェックをしてもらい、リフォーム等が必要であるか確認してもらいましょう。
リフォームの必要があれば、費用の見積りをしてもらい天井のリフォームを行うようにしてください。この他に同じ部屋でリフォームを行う時に一緒にリフォームを行うのもおすすめです。天井のみのリフォームとなるとなかなか実行に移せないかもしれませんが、部屋の他の部分と共にリフォームを行えば時間などの節約ができます。
一般的な天井リフォームにかかる費用の相場とは?
天井リフォームの費用相場は地域やリフォームの種類によって変わってきます。低価格でリフォームを行うことも可能ですが、あれこれと作業内容を増やしてしまうと金額が嵩んでしまいます。福島のリフォーム業者へ依頼をしてチェックをしてもらい、実際に必要な場所をリフォームすることで費用が抑えられます。
●クロス張り替え・塗装(20㎡):約3~5万円
●天井ジプトーン張り替え:約3~5万円
●腐食による天井板交換:約5万円
●穴あき補修:約5~10万円
●解体:約6~9万円
●高さ変更:約15~35万円
●断熱リフォーム:約15~35万円
1つ1つのリフォームの金額は高額ではありませんので、選び方次第で安く天井リフォームを行うことも可能です。
一般的な天井リフォームの種類
実際に天井リフォームにかかる費用の相場をご紹介します。あくまで福島周辺の相場となりますので、お住まいが福島以外の方は地元のリフォーム業者へ確認をして、見積り等を取ってみましょう。
クロス張り替えリフォーム
天井リフォームをする場合、一番多く行われるのがクロス張り替えリフォームです。クロスの汚れや傷・剥がれなどは日常生活において目に付きやすいため、専門的知識が無くても判断することが容易で依頼をしやすいからです。費用も低予算で行えるのも選ばれやすい理由です。
クロスが貼られている場合にはクロスを一度剥がして、板材の上からクロスを張り替えることになります。クロス張りの場合、色や模様を選ぶことが可能なので、好きな色を選ぶことができてお部屋の雰囲気を簡単に変えることが可能です。
塗装リフォーム
天井に塗装を塗っていく方法が塗装リフォームです。クロス張り同様、手軽に行うことができます。短時間で作業を終えることが可能で、漆喰や珪藻土で仕上げることによって、見た目もナチュラルな印象を与えることができます。塗装リフォームはクロス張りに比べて維持できる期間が短く、コストパフォーマンスが良いとは言えません。
板張りリフォーム
クロスや塗装以外の方法として、天井に板張りをする方法があります。木材を使用して板張りに変える方法となりますが、無垢材や化粧板・天然木を利用して高級感とぬくもりを与えることが可能です。天然木を利用した場合には他のリフォーム方法に比べてコストが高くなるのが難点ですが、プリント合板などで低価格にすることもできます。天然木や無垢材は美しい仕上がりになりますが維持するための費用が必要になるので、メンテナンス面をよく考えて板張りリフォームを検討してください。
直天井リフォーム
直天井(じかてんじょう)リフォームとは、表面の天井を外して吹き抜けを作る方法です。マンション等では二重天井にしていることがほとんどなので、取り払うことで圧迫感が無くなり広さを得ることができます。個性的な天井にすることができるので、人気のあるリフォーム方法です。
表面の天井が無くなり高さを得られる反面で、断熱性と防音性が劣ってしまいます。周囲の環境などにも配慮しながら検討することをおすすめしますが、開放感のあるオシャレな家を作れるのでおすすめです。
天井リフォームでの注意点
天井リフォームがあまり行われない理由として天井を気にする人が少ないということをあげましたが、リフォームの重要性がいまいちい理解できていないこともリフォームが進まない理由になります。天井が変わるだけで印象もだいぶ変わるので、部屋のリフォームを行う際には天井も含めて検討してみましょう。
天井リフォームを行う際に天井だけではなく、天井裏のチェックも行ってください。天井の経年劣化を理由にリフォームを行う場合などは、天井裏も劣化している可能性が高いので一緒に修理等をする必要が出てきます。天井の表面だけをリフォームして、後から天井裏の劣化により再度修理を行う必要が出てしまっては時間とお金のムダとなってしまうので、天井リフォームを行う場合には天井はもとより、天井裏もリフォーム業者にチェックしてもらい、必要に応じて修理等を行いましょう。
天井裏は配線等もあるので場合によっては専門業者を依頼することになりますが、その場合でもリフォーム業者から紹介してもらうこともできるので費用面等を抑えることもできます。
DIYで天井リフォームを行うには
天井リフォームはリフォーム業者に依頼すればキレイに早く仕上げることができますが、DIYでリフォームをすることも不可能ではありません。ただし、DIYで行う場合におすすめできるのは「クロス張り替え・塗装」のみになります。天井リフォームの中では難易度が低いので失敗した場合でも建物自体に影響を与えることが少なく、途中でリフォーム業者へ依頼することになっても一からやり直すことはありません。
天井をDIYする場合に確認しておきたいことですが、1人での作業は難しく2人以上での作業が必要になるので、必ず2人で作業を行いましょう。天井という高い場所で作業をすることになり、特にクロスの張り替えなどは「クロスを貼る人・押さえる人」の2人を必要とします。業者に依頼する時とは異なり、自分で資材や道具の準備も必要です。周囲が汚れたりしないように養生なども行う必要がありますので、思っている以上に時間もかかってしまうことも頭に入れて、DIYをするようにしてください。
天井リフォームは利用用途に合わせて検討しましょう
天井のリフォームについてご紹介しました。天井のみのリフォームも良いですが、できるのであれば壁・床、部屋全体のリフォームを行うと統一感も出ますし、1つずつのリフォームよりも時間も費用も抑えることができます。天井リフォームは工事内容や屋根裏の状態等で費用も大きく変わってくるので、当初の予算よりもリフォーム費用が高くなってしまうということもあるでしょう。1社のみに見積り依頼をしてしまうとご紹介した相場よりも高い可能性もあります。できるのであれば数社に見積り依頼をして、その中から信頼できる業者を選ぶようにしましょう。天井リフォームでご自宅の印象を変えてみるのはいかがでしょうか?
天井リフォームに関するよくある質問
Q 天井リフォームを行うタイミングは?
破損がある・雨漏りする、等は早急な対応を必要としますが、それ以外の場合で判断するのであれば汚れが目立ってきたらリフォームを行うのも判断のタイミングとしては良いでしょう。その際に天井裏などもチェックしてもらい、問題点があれば修理をしましょう。
Q. 直天井リフォームをする場合の注意点は?
断熱性と防音性の効果がなくなってしまうので、マンションであれば上階の部屋の音が直で聞こえるようになり、新たな騒音対策を行う必要があります。断熱性の対応も同様に必要なので、リフォーム業者に相談してみましょう。