インテリアにこだわりたいならリフォームの時がチャンス!リフォームで素敵なインテリアにするためのポイントについて解説!
リフォームというと、暮らしやすいように間取りを変えたり、キッチンや浴室などの水まわり設備を新しくしたりするイメージが強いという人は多いでしょう。こうした工事に加えて、床や壁などの内装をやり替えるというケースもよくあります。
しかし、室内をセンス良く見せるためには、設備や内装とあわせてインテリアもしっかり考えることが大切です。リフォームは空間の雰囲気に統一感をもたせることができるいい機会。そこで今回は、リフォームをきっかけに素敵なインテリアにするためのポイントをご紹介します。
ポイント1.インテリアはバランスが大事!
インテリアを考える場合は、「ナチュラルテイスト」「モダンテイスト」など好みのテイストを決めて家具や内装を決めていくというのが基本です。最近は「和モダン」などのように異なるテイストを組み合わせる場合もありますが、プロのコーディネーターに依頼せず自分でじっくりインテリアを考えたいなら、テイストを決めて進めるのがおすすめです。
なぜテイストを決めるといいかというと、室内の全体のバランスを整えるためです。インテリアを考えるという作業は楽しいですから、「カーテンはこれ」「ソファはこれ」と一つ一つのアイテムにおいて好みの色やデザインを選んでしまいがち。しかし、好みを優先した結果、カーテンや家具、ラグなどの小物、内装材といったインテリアの構成アイテムに統一感がなくなるということが起こりがちなのです。
センスの良さを感じさせる空間は、必ずインテリアアイテムに統一されたルールがあります。空間全体を見た時にアイテムそれぞれの色や質感、デザインに共通点があり、バランスが取れた状態になっています。ファッションでもおしゃれな身だしなみに感じる装いは全身のバランスがいいように、インテリアも空間全体のバランスが大切なのです。
インテリアのテイストを決めれば色や質感、デザインの選択肢も決まりますから、全体のバランスは取りやすくなります。センスに自信がないという場合でも、選択肢がある程度決まってくれば内装のサンプル帳やインテリアショップの展示の中から対象を絞って検討することができます。
オープンキッチンがあるLDKや、吹き抜けがある空間など大きくて広い空間をリフォームでつくる場合は、特にこの「全体のバランス」が大切。家具や内装材だけでなく、キッチン本体や冷蔵庫などの家電、ドアや窓なども加えて全体のバランスを考えるということを覚えておきましょう。
ポイント2.光を上手に使って映えるインテリアをつくろう
リフォームで間取りや設備の交換とあわせてインテリアを変える場合、テイストを決めてアイテムを組み合わせていくと同時に考えたいのが「見え方」です。カーテンや家具、小物、内装材の本来の色や質感を生かせるかどうかは、室内の明るさによって変わるためです。
日本では東向きや南向きの明るい方角にリビングやダイニング、和室などを配置するのが好まれますが、日中どれくらいの量の日光がどれくらい時間入ってくるのかによって、同じインテリアでも見映えが変わってきます。日当たりがいい部屋ほど、日中の室内の明るさが変動しやすいので色の見え方も変わりやすいのです。
また、夜間の照明も重要なポイントです。照明器具の種類や配置、光の色によって室内の雰囲気は大きく変わります。たとえばモノトーンのインテリアにしたい場合は、オレンジがかった電球色の光よりも白っぽい昼白色のほうがインテリアアイテムの色をより美しく見せてくれます。天井からの照明で空間全体をまんべんなく明るくするよりも、間接照明を取り入れて陰影をつける方がよりドラマティックな雰囲気をつくることができます。
光の加減ひとつで室内のインテリアがもつ表情が変化しますから、照明プランはインテリアコーディネートとセットで必ず決めていくことが大切です。リフォームの工事において、電気配線関係は早い段階で位置や数量をきめなければいけませんので、どういった雰囲気の空間にしたいのかをイメージしながら照明プランを早めに決めていくことをおすすめします。
ポイント3.使える収納プランがインテリアを生かす
おしゃれなインテリアの空間をつくるには、物が雑然と置かれている状態ではなくすっきりと片付いた状態にするのが鉄則です。単純に心地いいということもありますが、せっかくいろいろ悩んで選んだインテリアアイテムが物で埋もれてしまうと、素敵な空間にはなりにくいからです。
すっきりと片づけたい、そのためにはたっぷりとした収納スペースが必要だ、そう考えてリフォームで間取りを変更し収納スペースを増やすことを考えるのは、ひとつの方法ではあります。ただし、増築などで住宅全体の床面積が増えるのでない限り、収納スペースを広げれば広げるほど家族が過ごすためのスペース、つまり居住スペースが削られるということを頭に入れておく必要があります。
たとえば、リビングにも寝室にも子ども部屋にも廊下にもある程度の広さの収納スペースをつくると、それぞれの部屋の居住スペースがそれぞれ狭くなります。物はたくさん入るかもしれませんが、こじんまりとした部屋ばかりになってしまって、インテリアが映えるとは言えない間取りになる可能性があります。
収納スペースはただ広さを確保すればいいというものではありません。キッチン内で使う食器や調理器具をキッチン本体や食器棚に収納するように、日常生活の動きに合った場所に設置しないと活用できません。乾いた洗濯物を各部屋に収納するのではなく、洗面室の収納スペースにまとめて収納すれば、出し入れの手間を軽減できる上に各部屋の収納スペースをコンパクトにできる…といった工夫をすることで、居住スペースを削らずにインテリアが映えるリビングや寝室や子ども部屋を手に入れられる可能性は高まります。
どの位置にどんな収納スペースが必要なのかは家庭によってさまざまですから、日常生活の動き、つまり動線をしっかり確認しながら使える収納プランを考えましょう。インテリアをより楽しめるようになるはずです。
ポイント4.フォーカルポイントをつくろう
リフォームをきっかけに好みのインテリアにしたい、その気持ちは大切にしたいもの。ただし、こだわりが強すぎて装飾が過剰になってしまいがちなので注意が必要です。
センスがいいと感じさせる空間は、必ずメリハリのついたインテリアになっています。たとえばシンプルな無地の壁紙で統一した壁や天井の空間にデコラティブなカーテンを掛ける、シンプルなフォルムの家具でそろえた空間の中に個性的なデザインの照明器具を吊るす、といったように、その空間でもっとも視線を集める場所をつくるのです。
空間でもっとも視線を集める場所のことをフォーカルポイントと言います。フォーカルポイントの素材はカーテンや照明器具に限りません。空間の4つの壁面のうち1つの壁面だけを違う壁紙にするアクセントクロスや、壁面を浅く彫り込んでオブジェなどを飾るニッチなど、壁面を活用したフォーカルポイントはリフォーム時に取り入れるといいでしょう。
リフォームで住宅設備や内装材を選ぶ際には、インテリアもあわせて考えながら進めていくと、統一感のある空間が完成します。この記事でご紹介した4つのポイントを参考に、インテリアにもこだわるリフォームを楽しんでみてください。