リビングのリフォームにはどのようなものがある?費用や工期も解説!

あなたが家の中で最も長く過ごす場所はどこでしょうか? 自分の部屋や書斎という方もいるかと思いますが、やはり家族団らんの間であるリビングだという方も多いはず。家全体をリフォームするほどの余裕はないけれど、せめてリビングだけでも手を加えたいと考える方もいるでしょう。とはいえ、リビングのリフォームといっても工事の種類はさまざま。壁紙の張り替えをするにしても、フローリングの張替えをするにしても立派なリフォームです。

そこで今回はリビングのリフォームにはどのようなものがあるのか、またその費用や工期などについてもご紹介します。
 

リビングリフォームの種類

まずはざっくりとリビングリフォームにかかる費用を知りたいという方も多いでしょう。リビングのリフォームで中心となる価格帯は10万円~150万円です。しかし150万円を大きく上回る価格になることもありますし、10万円以下で済むような場合もあります。つまり単にリビングのリフォームという分類では少し雑すぎるということです。

もう少し細かく、具体的なリフォームの内容ごとに費用や工期についてみていきましょう。

 

フローリングの張り替え

リビング リフォ―ム

https://refopedia.jp/living-renovation-2

 

部屋を見渡すとき、目線は上に行きがちですが床も部屋の印象を大きく左右します。フローリングを張り替えるだけでもリフォームをしたという実感を強く感じられることでしょう。

 

フローリングの種類

フローリングには大きく2種類あります。それは複合フローリングと無垢フローリング。一般的にはフローリングというと複合フローリングのことを指します。

複合フローリングは複数の木材を組み合わせて作った床材のこと。品質が安定しており見た目もほとんど均一で、大量生産できることから安価で購入することができます。また、傷や汚れに強くなるよう特殊な加工が施されている商品も多くあります。複合フローリングを使った張り替えの費用は1平方メートルあたり3,000円~8,000円。安くて品質が安定しているといった理由から複合フローリングは人気の床材となっています。

複数の木材が組み合わされる複合フローリングに対し、無垢フローリングは1つの木材から作られる床材です。見た目はいかにも木といった印象で、木材の自然な肌触りが残っている点が魅力です。切り出しただけでほぼ無加工な床材であるため、湿気や乾燥に弱いというのがデメリット。また木材によってバラつきがあるため品質が安定せず、値段もやや高くなる傾向にあります。張り替えの費用は1平方メートルあたり10,000円~2,0000円程度と考えておくと良いでしょう。

 

施工方法

床のリフォームには2種類の施工方法があります。1つが重ね貼り、もう1つが貼り替えです。

重ね貼りは従来の床の上に新しい床材を重ねて貼るというリフォーム。もとの床材を剥がすことがないので手間がかからず、その分工事費は安くなります。また、もとの床を廃棄する必要がないためその費用も浮くのも嬉しいポイント。しかし他の部屋との間に段差ができてしまったり、場所によってはドアが開かなくなってしまったりという問題があるため注意が必要です。複合フローリングを重ね貼りした場合の費用はモノにより10万円~20万円程度になるでしょう。工期は4~5日程度になります。

一方、貼り替えはもとの床材を完全に剥がしてしまいます。その上に新しいフローリングを貼るため、重ね貼りのように段差になってしまうことがありません。またカビが生えていた場合や柱が腐っていた場合に効果的な対策が打てるのも特徴です。費用はやや高めの15万円~25万円ほど。工期は1週間くらいと考えてください。

 

フローリング張り替えのポイント

床というのは傷がつきやすい場所です。硬いものを落とす場合はもちろん、気をつけていても少しずつ削れたりへこんだりしてしまうもの。見た目や肌触りはもちろん、どのくらいの強度があるのかという点も気にしながら選ぶと良いでしょう。

 

天井・壁紙の貼り替え

リビング リフォ―ム

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フローリングに比べて工期が短く、単に壁紙を張り替えるだけであれば1日で終わることもあるでしょう。費用は一般的なクロスでおよそ1平方メートルあたり1,000円~3,000円。できるだけ安く部屋の雰囲気を変えたい場合におすすめのリフォームです。

人によっては珪藻土や漆喰に変えてみたいという場合もあるでしょう。これらの施工は壁紙を貼るよりも技術や手間が必要になるため1平方メートルあたり4,000円~9,000円と壁紙よりも3、4倍になることを覚悟してください。工期もやや長く、2~4日かかるものと考えましょう。

 

天井・壁紙の貼り替えにおけるポイント

多くの方にとってリビングはリラックスするための空間といえるでしょう。そのため壁紙の色やデザインはあまり派手すぎないものにすることをおすすめします。極端な例ではありますが、赤や黄色など見るだけで刺激のある壁紙では体は休めても心が落ち着けない感じがしますよね。

おすすめは白やベージュといった淡い色。薄い印象の色であれば家具にも合わせやすいですし、部屋全体が広く見えるという効果もあります。

 

床暖房の設置

冬は床が冷え、足を乗せるとヒヤッとして苦手だという方も多いのではないでしょうか。そこで助けになるのが床暖房。他のリフォームのように見た目が大きく変わるわけではありませんが、床暖房があるかないかでリビングの過ごしやすさが大きく変わるはずです。

 

床暖房の種類

床暖房には温水式と電気式の2種類があります。

温水式は床の下に配管を通し、そこに温水を流すことで床を暖めます。これとは別に温水を作る機械も用意する必要があるため設置費用は高くなりますが、電気式に比べて維持費は安くなります。

電気式はヒーターパネルを床に埋め込むというもの。温水式に比べ設置費用は安くなるものの、維持費は少し高くなってしまいます。

長時間使うなら温水式がお得、短時間しか使わないなら電気式がお得になるといわれているため、長時間過ごすことの多いリビングには温水式を選んでみてはいかがでしょうか。設置費用は温水式で100万円以上、電気式で80万円前後となっています。工期は2~4日を見込んでおくと良いでしょう。

 

リビングリフォームをする前に

早速リフォームの計画を始めよう! と考えている方もいるでしょう。今すぐにでもリフォームをしたい気持ちは分かりますが少々お待ちください。リビングのリフォームに踏み切る前にはいくつか考えておきたいことがあります。

 

家族と相談する

たとえ家主があなたでも、一緒に暮らしている家族の意見を取り入れることは重要です。勝手に計画を進めてはケンカになってしまうこともあるでしょう。家族の暮らしをより良くするためのリフォームで仲違いをしてしまっては本末転倒です。まずは家族にリフォームをしようと考えていることを伝え、それぞれの考えを素直に話し合いましょう。

話し合いをするときは、まず目的を定めることが大事です。オシャレな部屋にしたいのか、機能的な部屋にしたいのかなど、大まかな方向性から決めていけば意見の衝突は少なくて済みます。

 

長年暮らしていくことを考える

リフォームを計画しているときは気分が上がり、あれもこれもと試してみたくなります。しかしそんな気持ちもいずれは冷めてしまうもの。リフォームした後になって「やっぱりこれは失敗だったな」と思うこともあるかもしれません。失敗しないリフォームをするためには自分たちが暮らしている姿をイメージすることです。1年後、5年後、10年後と長期的に考えることで冷静な気持ちを取り戻すことができるでしょう。



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