くつろぎ空間をリフォームでより快適に!リビングのリフォームを成功させる4つのポイントと注意点をご紹介!

 家族が毎日集まる団らんの場であると同時に、来客をもてなす場でもあるリビングは、家の中でも特に快適性を求めたい空間です。新築から時間が経ってくると、何となくリビングの居心地が悪くなってきたと感じやすいもの。

特に家族構成やライフスタイルが新築時と大きく変化しているなら、リビングをリフォームするタイミングです。今回は、より居心地のいいリビングを手に入れるためのリフォームのポイントについて紹介します。

リフォームを成功させるために外せないこととは?

壁紙やフローリングを張り替える、照明器具を交換する、といったこともリフォームではありますが、単なる補修や交換ではリビングに対する満足度が高まりにくいのも事実です。なぜなら、「今よりも快適に過ごせるリビングにしたい」という思いをクリアするには、モノを新しくするだけでは不十分な場合が多いからです。

たとえば、新築時に比べて来客が増えてきている場合、リビングとダイニングを一つの空間と見なして開放的な雰囲気で来客をもてなしたいのか、来客がいる時でも家族が食事をとれるようリビングとダイニングをゆるやかに仕切りたいのかによって、必要なリフォーム工事の内容は変わってくるでしょう。

リビングでどんな風に過ごしたいのか、リフォームによってどういうリビングにしたいのかを家族でよく話し合って整理しておくことが、リフォームの成功率をアップさせるためには外せない大切な作業と言えます。

心地よいリビングにリフォームするために押さえたい4つのポイント

リビングは、家族が毎日長い時間を過ごす場所だけに快適性が求められます。「居心地がいい」と感じられるかどうかは、次の4つのポイントが大きく影響し合って決まります。

  • レイアウト

リフォームというと、内装材や照明器具といったハードの部分を新しく好感して見た目を整えるイメージが強いかもしれませんが、快適性を高めるには使い勝手や過ごしやすさといったソフト面のチェックも不可欠です。特に重要なのは、リビングとその周辺のスペースとのつながりがスムーズであること。

リビングの周辺スペースというとダイニングやキッチンが多いですが、これらのスペースをLDKとしてひとつにまとめると開放感が増します。逆にリビングだけを独立させてダイニングキッチンと分けると、リビングはパブリックな、ダイニングキッチンはプライベートなスペースとして用途を明確に分けた過ごし方ができます。

家族構成やライフスタイルなどによってそれぞれ適したレイアウトは異なりますから、施工事例を見たり間取り図でシミュレーションしてみたりして自分たちに最適なレイアウトをしっかり練っていくといいでしょう。

  • 収納

リビングのレイアウトを検討する際には、収納の配置や大きさを一緒に考えるのがおすすめです。リビングで使うものをどこに、どれくらい収納できるのかによってリビングの快適性は大きく変わるからです。

収納には大きく分けて「隠す収納」と「見せる収納」の2種類があります。隠す収納はキャビネットの中に物を収納するので雑然さを軽減できる反面、物を取り出すのに都度扉を開け閉めする手間がかかります。対して、見せる収納は物の取り出しが楽ですが常に整理しておかないと片付いていない印象を与えやすいです。

レイアウトを考える際にこれらの収納スペースをあらかじめ確保しておかないと「片付かないリビング」になりかねないので、必ずレイアウトとあわせて検討しましょう。

  • カラーコーディネート

レイアウトや収納が物理的な過ごしやすさを決定づける項目とすると、カラーコーディネートは感覚的な過ごしやすさに直結する項目です。たとえば同じブラウン系の色を使ったとしても、濃いめの色でまとめるか明るめの色でまとめるかによってリビング全体の雰囲気は大きく変わります。

よく「一つの空間の中で使う色の数は3つまで」と言いますが、3色でまとめるのは現実的ではありません。すっきりとセンス良くまとめるには、色の数より色みに注目するのがおすすめです。

色には青みが強いブルーベースと黄みが強いイエローベースの2種類があります。白を例とすると、クールさを感じさせるスノーホワイトはブルーベース、あたたかみを感じさせるアイボリーはイエローベースです。赤や青、緑など他の色もすべてブルーベースかイエローベースに分けることができます。

床や壁、天井といった大きな面積の部分をどちらのベースの色にするかによって、家具やカーテンなどのアイテムで選ぶ色も決まってきますし、インテリアのテイストの方向性も固まります。リフォームで内装を一新する場合はカラー選択を慎重に行いましょう。

  • 明るさ

カラーコーディネートにこだわったとしても、リビング内の明るさが確保されていなければ内装や家具・カーテンなどの美しい色が生かせません。自然光の入り方はリビングの雰囲気に強い影響を与えるので、窓の配置や大きさを検討するいい機会と考えましょう。

ただし、リビングの窓の位置や大きさを変えるとなると、外壁工事も加わるような大掛かりなリフォームになります。予算との兼ね合いによっては、照明器具を工夫することで明るさを確保する、間接照明を採用しておしゃれな雰囲気を演出するという方法もおすすめです。

リビングのリフォームの注意点とは?

家の中心的なスペースとなるリビングの居心地がよくなるかどうかは、日常生活の暮らしやすさにつながります。毎日笑顔で暮らせるリビングへとリフォームするために、注意点を紹介します。

・リフォームの仕上がりイメージは視覚的に伝える

「リビングを広くしたい」「明るいリビングが希望」といった要望の伝え方は、とらえ方の個人差がとても大きくイメージ違いを生む原因となります。リフォーム後の仕上がりの希望イメージを伝える時は、インターネットや雑誌などをチェックしてイメージに近い画像を数点準備し、打ち合わせ時に施工業者に見せると伝わりやすいです。

内装やインテリアに限らず、キッチンや収納スペースのレイアウトについても同じように画像を集めるのは効果的です。「こんな風に回遊できるレイアウトがいい」「天井から床までこういう感じで棚をつけたい」など、画像を見せながら施工会社に伝えると希望が伝わりやすいのです。

・要望の優先順位を決めておく

家族でリフォームについて話し合っていると、「こんなリビングにしたい」という要望がたくさん出るものです。いろんな要望はいったんすべて出してみましょう。その中で、全員または数人に共通する要望があればその要望は優先順位が高いわけですから、リビングのリフォームで重視すべきことだということが把握できます。

譲れない要望と、できれば叶えたい要望とを分けて施工業者に伝えておけば、施工業者もリフォームプランを作る上で参考になり、より要望に近いプランや要望プラスαのプランを提案してくれる可能性が高まるでしょう。

一日の中で過ごす時間が長いリビングのリフォームが上手にできると、家族同士のだんらんの時間が増えたり友人知人を呼んでホームパーティーを楽しんだりと日常生活にも彩りが加わりやすくなり、楽しみが増えるもの。この記事を参考に、リフォームで今よりぐんと快適なリビングを手に入れてくださいね。

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