トイレのリフォームにはどれくらいの期間がかかる?費用や選び方も解説
トイレのリフォームをしようと思った時、費用やリフォームの流れが気になるのはもちろんですが工事の期間がどれくらいになるのかも気になるところではないでしょうか。もし工事中に用を足したくなったらどうすればいいのか? 工事が長期にわたる場合トイレはどこですればいいのか? などなど……。今回はそんな疑問に答えるとともに、トイレリフォームのポイントについても解説していきます。
トイレリフォームでかかる期間と業者の対応
当然ながら工事している最中のトイレを使うことはできません。その間のトイレをどうすればよいのかについては工事の内容、というより工期によって違うのです。以下、時間別に工事の内容や業者の対応を説明します。
数時間
便器本体の取り替えだけであれば工事は数時間で終了します。この場合、基本的にリフォーム業者からの対応はなし。工事の前にトイレを済ませておき、どうしても工事が始まってからトイレをしたい場合は近所のコンビニなどを借りる必要があります。
半日~1日
ただ便器を取り替えるだけといっても、タンク付きのものからタンクレスのものにする場合は工事の内容がやや複雑になります。他にも場合によっては半日以上かかってしまうこともあるでしょう。とはいえ、この場合についても工期は短いためリフォーム業者からの対応は何もないことが多いです。トイレは事前に済ませておく他、念のため携帯トイレを用意しておくと良いかもしれません。
1日~2日
和式便器を洋式便器に変える工事、便器の位置を変えたり手洗い場を新設するような工事は配管の関係から時間がかかります。1日を超える工事の場合は仮設トイレが設置されることがほとんど。とはいえ、念のため工事の開始前に設置してもらえるかどうかは確認しておきましょう。
3日以上
トイレの基礎部分が劣化していたり、水道管が古くなっている場合は3日以上かかる場合もあります。ただトイレのリフォームで3日以上かかることはかなり稀。普通は長くても2日あれば終わります。これだけ工事に時間がかかるとさすがに仮設トイレは設置されると考えて間違いありません。
トイレのリフォームは依頼していきなり始まるものではなく、まずは現地調査を行います。その際に業者と相談しておけば大まかな工期は事前に分かるはず。築年数がかなり経過しているような建物の場合は配管の劣化による追加工事等が発生するかもしれないので、期間は一応4日くらいを見積もっておくと間違いがありません。
なおトイレリフォームの際には水道を切り替えることがあり、その間は5分程度の間水道が使えなくなることがあるので覚えておきましょう。
トイレのリフォーム費用
工事の期間が分かったところで、次に気になるのはやはり費用ではないでしょうか。トイレのリフォームといっても単に便器を変えるものから手洗い場を新設するものまでさまざまな工事がありますが、一応の目安をご紹介します。
まず、壁紙や床を張り替える場合はそれぞれ1万円~5万円ほど。便器の交換は5万円~15万円ほどで、和式から洋式にする工事だと60万円ほどになることもあります。トイレのリフォーム全体でいえば目安は10万円~100万円ほどとなるでしょう。
またリフォーム開始前に予期していない問題、例えば壁や床にカビが生えている場合やウォシュレットなどを使うため電気配線の工事がある場合にはさらに費用が膨らみます。
便座の取り替え
便器の取り替えには5万円~15万円ほど。工事費用は10万円ほどになるので、合わせて15万円~30万円ほどになるでしょう。配管を調整するなど大掛かりなものになると40万円ほどになることもあります。
和式から洋式への変更
便器本体の費用は10万円~40万円ほど。この費用には元の便器の処分代も含んでいます。工事費用は10万円~25万円ほどになるため、全体の費用は20万円~70万円ほどに落ち着くでしょう。
大幅なリフォーム
便器の位置を変える、手洗い場を新設するといった大幅なリフォームをする場合は手を加えれば加えただけ費用がかさみます。場合によっては100万円以上になることもあるかもしれません。
トイレのリフォームで気をつけるべきポイント
手入れのしやすさ
旅行に行っているわけでもない限りトレイは毎日使うものです。掃除をサボってしまうとすぐに便器に黒い汚れが現れたり、臭いが気になったりしてしまいます。そのためリフォームをする時は使用する時のことだけでなく掃除をする時のことも考えましょう。トイレ部屋の広さは十分確保できているか、設置して掃除に困りそうなところがないかを確認しておくことをおすすめします。
収納しやすさ
トイレは家の中でも一番狭い部屋。しかしながらトイレットペーパーや掃除道具など、常備しておかなければいけないものは意外と多いものです。目につく場所にこれらのものを置いておきたくないと思うのであればやはりある程度の収納が必要。部屋の上部に吊戸棚を設置するのも1つの手です。
タンク付きトイレとタンクレストイレの違い
トイレを選ぶにしてもどれを選べばいいかさっぱり分からない方も多いでしょうが、タンクが付いているトイレとタンクレスのトイレに違いがあることはすぐに気付くかと思います。それぞれどのような違いがあるのか、2つの角度から比較してみましょう。
手入れのしやすさ
タンクレスのトイレは見ての通り凹凸が少なく、手入れのしやすい形状となっています。手を伸ばして便座の後ろに手をのばす必要はありません。手入れのしやすさでは間違いなくタンクレストイレに軍配があがります。
使い勝手
タンク付きとタンクレス、どちらもトイレとしての機能にはほとんど差がありません。ただ1つ明確に違うのは、タンクレスの場合は手を洗う場所がないこと。そのためトイレの後に手を洗う方法について考えておく必要があります。別に手洗い場を設けるのか、それとも手洗い場の設置は諦めて洗面所で洗うようにするのか……。
手洗い場を設ける場合はトイレの広さが足りているか考える必要があります。タンクレスで見た目がスマートになったのに手洗い場のせいで部屋が狭苦しくなってしまっては本末転倒ですよね。
またタンクレスにはもう1つ問題点があります。それは水圧が足りない場合トイレがうまく流れなくなってしまうこと。一戸建ての2階やマンションの場合は水道の水圧についても考慮する必要があります。足りない水圧を補う設備もないわけではありませんが、やはりその分費用はかさみます。
使い勝手についてはタンク付きもタンクレスも一長一短。最終的には自分の好みで選ぶしかありません。
たかがトイレとあなどってはいけない
トイレは毎日必ずといっていいほど使う設備のはずです。少しでも使いにくかったり快適だと感じられなければ落ち着いて用を足すことができずに小さなストレスが積み重なり、それはやがて大きな不満となってしまうでしょう。家の中でも小さな空間ではありますがその重要性は他の部屋に劣るものではありません。使う時や掃除する時のことを考え、慎重にリフォームの計画を立てましょう。
同じように見えるトイレであっても暖房機能がついていたりウォシュレットがついていたりとバリエーションはさまざま。最近は省エネ機能が充実しているものも販売されています。これまで流す時に使っていた水量の半分以下になったり節電効果があったりなど、思わぬ節約につながることもあるでしょう。ぜひこの機会にトイレのリフォームについて検討してみてはいかがでしょうか。