外壁リフォームならタイルがおすすめ!特徴や種類をご紹介
外壁をリフォームすることになったら、「タイル」を検討してみませんか?「一度リフォームした後は、なるべくメンテナンス不要な状態にしたい」と思っているならやっぱりタイルがおすすめです!
高級感やメンテナンスの簡単さは外壁材のなかでも優れているのがタイルです。今回はその特徴や種類、工法についてご紹介いたします!
1、高級感・メンテナンスの簡単さなら「タイル」がおすすめ!
1-1、丈夫で美しいタイルは古くから建築に使われている
タイルは外壁以外にも使われていますが、その歴史は古く一番古いものでピラミッドにも使用されています。日本では飛鳥時代に屋根瓦などで使われています。石や砂などの天然素材の原料を約1300℃もの高温で焼いて作る「無機質」な物質なので、劣化がなくほかの外壁材に比べて圧倒的に丈夫です。
近年の外壁リフォームで人気がある「サイディング」などに比べても、雨風や紫外線を防御する力が強いという特徴があります。つまり、一度タイルで外壁リフォームをすればあとのメンテナンスが非常に楽になります。
1-2、外壁材の中でも「高級感」は断トツでタイル
塗り壁やモルタル、サイディングなど外壁にも種類がありますが、「高級感」「重厚感」を意識するならやはり「タイル」がおすすめです。窯業系サイディングでもタイル調に型押しされたものはあるのですが、並べてみてみるとやはりタイル独特の風合いや高級感などは異なります。
タイルは前述したとおり天然素材を混ぜて作っているので、1つ1つ微妙に色が異なります。その結果高級感のある、独特な風合いを出してくれるのです。
2、タイルの種類は「吸水率」で変わる
一言で「タイル」と言っても種類があり、住宅がある地域で選び方もかわってきます。
寒冷地の外壁リフォームでタイルを使うなら、「磁器質タイル」(新しいJIS規格ではBⅠ)がおすすめです。磁器質タイルは吸水率が1%以下と低く、ほとんど水を吸収しません。タイルの中でも硬く、たたくと金属のような高音が出るのが特徴です。
もっとも外壁に適しており、公共施設の床に使われることもあります。摩耗もしにくいので、雷が多い寒冷地には特に適しています。
寒冷地以外の外壁リフォームなら、「せっき質タイル」(新しいJIS規格ではAⅡ)がおすすめです。吸水率は10%以下で磁器質タイルより吸水するのですが、劣化や変色ゆるやかです。表面が磁器質より硬くないので、型押しや模様などの加工がしやすいのが特徴です。
3、外壁をタイルにするとリフォーム費用はいくらになるの?
3-1、タイルは初期費用が高いが長持ちする
高級感があり丈夫で長持ちするタイルですが、外壁のリフォームにおいて唯一のデメリットとなるのが「費用」です。周りの家を見回しても、全面タイル張りにしているお宅はそう多くないと思います。
メリットだらけの「タイル」ですが、ほかの外壁リフォームに使うサイディングやモルタル、塗り壁に比べてもかなり高額になるので施工している家も少なくなります。
専門家に外壁の状態をチェックしてもらう必要がありますが、タイルを使って外壁リフォームをするならおよそ300万円以上はかかるでしょう。新築住宅で外壁にタイルを選んでも、150万円~200万円ほど価格が上がります。
検討した結果、「外壁リフォームで300万円かけてタイルを使うなら、サイディングを張って数十年後にもう一度リフォームする」という選択をする方もいます。ただ、10年後や20年後にもう一度外壁をリフォームするとなった場合は、また足場を組んだり養生したりと付帯工事の費用も発生してきます。
外壁のリフォームでタイルを使うと、工法にもよりますが住んでいる間にリフォームする機会は来ないともいわれます。確かに「外壁のリフォームで300万円」というと驚くかもしれませんが、「ランニングコスト」として長い目で見るとタイルのほうが安くなることもあります。
3-2、安くするならプロに相談しながら「ポイント使い」もおすすめ
外壁だけの場合であっても、リフォームは高額な買い物ですので「少しでも価格を抑えたい」と思うものです。「どうしてもタイルを使いたいが、予算的に厳しい…」という場合は、「部分的にタイルを使って外壁をリフォームする」という方法はいかがでしょうか。
日が当たらず雨にも濡れない場所だけタイル張りにすれば、劣化しにくくなります。ただ素人判断で決めるのは危険なので、デザインなどの相談にもきちんと乗ってくれるプロに相談することをおすすめします。
4、同じタイルでも「工法」によって後のメンテナンスも変わる
4-1、タイルには2種類の施工方法がある
タイルにはざっくり分けると「湿式」と「乾式」の2種類の施工方法があります。「湿式」はまず外壁にモルタルを塗り、その上にタイルを張っていくいわゆる「昔ながら」の施工方法で選べるデザインも多く、昔の外壁リフォームでも使われていました。施工した天候や、職人さんの腕によって仕上がりにムラが出てしまうデメリットがあります。
一方「乾式」はモルタルを使用しない方法で、最近のタイルを使った外壁リフォームでよく使われます。サイディングなどの下地に接着剤でタイルを張ったり、特殊な下地にタイルを引っ掛けて施工したりしていきます。
4-2、メンテナンスの簡単な「乾式」工法が人気!
外壁のタイルをより一層メンテナンスなしですませたいなら、「乾式」でリフォームするのがおすすめです。前述したとおりタイルは丈夫でサイディングなどに比べるとメンテナンスがいらないのですが、下地やコーキングの劣化がどうしても起こってしまいます。
湿式でタイルを施工している場合、劣化が進むとモルタルが劣化してタイルに負けてしまい、タイルの「浮き」が発生します。さらに劣化が進むと、最悪なケースならタイルが落ちてくる危険性もあるのです。
先ほど少しふれたように、乾式の中でもタイルを引っ掛けて施工していく方法であれば下地材を使わないので劣化もありません。メーカーによって名前は異なりますが、乾式の中でもタイルを「引っ掛けて」施工する方法でのリフォームがおすすめです。
5、タイルのメンテナンスはどうしたらいいの?
5-1、タイルは外壁の中でも劣化しにくい
最近外壁材として人気があるサイディングは、原料を押し固めて製造しています。それに対してタイルは1000度以上の高温で焼いて作っており、「耐久性」がいちばん高いです。雨風や紫外線に強いのは前述したとおりですが、「傷」にも強いという特徴があります。サイディングは鋭利なもので強く衝撃を与えると傷がつきますが、タイルは硬いため傷がつかないのです。
さらに、タイルには「親水性」といって空気中の水分を取り込んで膜を作る働きがあり、自然と汚れが付きにくくなるのです。
5-2、汚れが目立てば高圧洗浄だけでOK
タイルはもちろん丈夫ですが、365日外気にさらされているのでどうしても汚れは目立ってきます。そんな時は、「高圧洗浄」でタイルの表面をクリーニングしてあげればまたもとの美しさがよみがえります。
高圧洗浄にも足場や養生といった費用は発生しますし、酸や特別な洗浄剤を使用すれば数十万円はかかることもあるでしょう。ですが、大規模な張り替えなどの外壁のリフォームに比べればずっと費用も抑えられます。
外壁リフォームでタイルにした後は数年に1回の「高圧洗浄」や、劣化を確認するための「打診検査」などで状態を確認すればOKです。施工方法によってはほかのメンテナンスの必要もありますので、数年に1回は必ずプロにチェックしてもらうことをおすすめします。
まとめ
外壁リフォームでタイルを使用することのメリットをご紹介しました。歴史の古いタイルは耐久性が高く、資金に余力があればぜひとも検討していただきたい外壁材です。
全面タイル張りにしなくても、一部分だけなどデザインで工夫することもできますよ。ぜひ一度プロに相談してみてくださいね!