テラスリフォームにおすすめの素材やデザインは?費用の相場もご紹介!
外観をいっそう素敵にしてくれる「テラス」は開放感があります。テラスで洗濯物を干したり家族でお茶をしたり…と想像するだけでワクワクしますね。
ですが、テラスをリフォームする前に使う目的をはっきり決めておかないと、後から後悔することもあります。「テラスのリフォームに失敗したくない!」という方に向けて、事前に知っておきたいことをご紹介します。
1、テラスのリフォーム前に知っておきたいこと
1-1、テラスのメリット
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家にテラスを設置するメリットといえば、「くつろぎのスペースが増える」ことです。テラスにかわいいテーブルセットを置けば、喫煙者が気軽にタバコを吸ったり家族でお茶をしたりと室内では味わえない開放感があります。
足場にタイルや木材を敷き詰めるので洗濯物も気軽に干すこともできますし、ペットのいる家庭なら体を洗ったり毛をカットしたりといった場所としても使い勝手がいいです。
また、室内に直射日光が入りすぎてカーテンが手放せないという家の場合、日差しをカットできるような屋根付きのテラスにリフォームすると、室内の温度上昇を防げます。
1-2、テラスやサンルーム・バルコニーの違いは?
テラスのことを調べると、サンルームやバルコニー、ベランダといった用語がたくさん出てきます。リフォームでは「自分たちのほしいものを明確にする」ことが大事なので、違いを知っておきましょう。
簡単に言うと、テラスは「1階に作られた屋外スペース」です。テラスはフランス語で「盛り土」を意味しており、地面より一段高くなったスペースのことをいいます。(屋上にある広場をテラスということもあります)2階以上に屋外スペースを作る時は、バルコニー・ベランダと呼ばれています。
1階にリフォームする屋外スペースは、テラスのほかにも「サンルーム」があります。サンルームは壁で囲って「室内」のような造りになるので、家の床面積が増えて固定資産税が上がります。サンルームについてはこちらで詳しくご紹介しておりますので、参考になさってください。
(参考「サンルーム増築の基礎知識」:https://refopedia.jp/sunroom-2)
1-3、テラス囲いは雨や風を防げる
テラスリフォームの1つとして、「テラス囲い」があります。テラス囲いは一見するとサンルームに似ていますが、ガラスなどで簡単にテラスを囲むようにリフォームする方法で、サンルームよりも気密性は格段に下がります。
「サンルームよりももっとリフォーム費用を抑えたい」「ちょっと雨や風がしのげたらいい」という方には、テラスをガラスで囲った「テラス囲い」のリフォームがおすすめです。
2、テラスリフォームの素材は?屋根は?イメージを固めよう!
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2-1、テラスリフォームにおすすめの素材
テラスリフォームに使う素材によって、お庭の雰囲気はまったく変わります。テラスによく使われる素材の特徴や雰囲気をご紹介します。
・タイル
タイル素材でリフォームしたテラスは高級感と耐久性があり、「良いものを長く使いたい」という方におすすめの素材です。色やデザインも豊富で、柄を作って遊ぶこともできます。タイルの表面はツヤのある「釉(うわぐすり)」でコーティングされているので汚れを弾いてくれます。
そのため、タイルテラスのお手入れはデッキブラシでこする程度で汚れが落ち、メンテナンスが楽です。高温で焼きつけて作るタイルはピラミッドなどにも使われており、割れにくく長持ちします。
デメリットとしては、費用が高額になる事とタイルテラスの表面が濡れていると滑りやすい事が挙げられます。(水分があっても滑りにくいタイルもあります)
・木材
リビング同じ高さのテラスにすれば、「ウッドデッキ」としてもリフォームできます。木材は、ナチュラルな雰囲気や木の温かみのあるテラスにリフォームしたい方におすすめの素材です。木材は熱が伝わりにくいので、夏の暑い日差しでも熱くなりにくく、ペットや裸足で駆け回る子供にも安心です。
安価な木材でテラスをリフォームすると、太陽や雨の影響ですぐ朽ちてしまうため素材選びが大事です。お手入れのしやすい人工木材や、アイアンウッド(鉄の木)とも呼ばれる「ウリン」という天然の木材がおすすめです。
メンテナンスは、砂埃をほうきで掃いたりデッキブラシでこすり洗いしたりします。油性の汚れがついたら、中性洗剤を使ってもいいです。天然の木材でテラスをリフォームした場合、「ささくれ」が出ていると危険なのでこまめにチェックするようにしましょう。
木は湿気に弱いので、天然の木材でテラスをリフォームするときは植木鉢などを置かないほうがいいでしょう。湿気がたまって劣化が早まってしまいます。
2-2、テラスに屋根はつける?
テラスには鳥のフンや雨など空からさまざまなものが降ってきますので、リフォームするなら屋根付きテラスがおすすめです。普段テラスを洗濯物干し場として使う予定なら、なおさら屋根付きがいいです。
・テラス屋根の素材
人気があるのは「ポリカーボネート」と呼ばれるプラスチック製の屋根です。紫外線や熱をカットしてくれるタイプのポリカーボネートもあり、テラスに柱を立てて取り付けるので激しい雨や風をしっかり防げます。
ちょっとした日や雨をしのげる程度でいいなら、シェードやオーニングといったものもあります。シェードは網戸のような素材で日を完全に遮断せず「木漏れ日」を感じられます。オーニングはカフェのような雰囲気で、電動や手動で折りたたむことができます。
シェードやオーニングはおしゃれなデザインが多いですが、雨や風をしっかり防ぐことはできません。テラス屋根に迷ったら、ポリカーボネートがおすすめです。
・テラス屋根の形
プラスチック製のテラス屋根には、まっすぐな「フラットタイプ」と先端に曲線がある「アールタイプ」の2つがあります。デザインでいうと、フラットタイプはモダンやスタイリッシュな外観の家に合い、ナチュラルテイストや柔らかい外観の家にはアール型のテラス屋根がおすすめです。
機能面でいうと、アール型のテラス屋根のほうが機能的といえます。積雪量の多い地域なら雪が積もるのを防げますし、雨も入りにくくなります。
2-3、家の外観と合っているか
テラスは色や素材によって雰囲気がかなり変わります。リフォームの際は「どんなデザインにしよう」と迷いがちですが、基本的には家の外観に合わせていきます。スタイリッシュな外観の家ならテラスもスタイリッシュに…といった合わせ方です。
ですが、テラスリフォームに慣れていないと具体的なデザインはなかなか思いつきません。デザインの相談にも乗ってくれるリフォーム会社なら、あなたの家に合ったテラスを提案してくれますよ!
3、テラスリフォームにかかる費用
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3-1、テラスのリフォームにかかる費用相場
6畳程度(10平方メートル)でテラスを新設リフォームする場合の平均的な費用は以下の通りです。
・タイル張りの場合:30万円~
・人工木材の場合:25万円~30万円以上
・天然木材の場合:30万円~40万円以上
・テラス囲いの場合:50万円~
さらに、テラスに屋根を取り付ければ10万円程度費用が上がります。リフォームするテラスの大きさや素材でも費用は大きく変わりますので、一度リフォーム業者に見積もりをお願いしてみましょう。
3-2、テラスリフォームの実例
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写真のリフォーム事例は、洗濯物が飛ばないようにしっかりとしたテラスにしたいというご要望で作られました。そのため全面テラス囲いされており、激しい雨や風でも安心できます。工事面積は1.5坪、工事金額は50万円です。
4、リフォーム業者の選び方
テラスはさまざまな使い方があり、人によって目的が違います。そのため、自分たちの希望をしっかりと聞いてくれるリフォーム業者を選ぶことが大事なポイントとなります。
「自分たちは言われたとおりにリフォームするだけ」という受け身の業者ではなく、担当者がしっかりついてデザインの相談に乗ってくれたり、アフターサポートも手厚く行ってくれたりする業者なら、安心してお任せできますね!