外装をオシャレにしたいなら出窓へのリフォームがおすすめ!知っておくべき基礎知識を紹介
マイホームの購入は人生における一つの節目。購入した直後は自分もついに立派な家を手に入れたのだと思うことでしょう。しかし長年住み続けていると少しずつ不満が出てくるもの。改めて自分の家を見たときに、周りの家とあまり変わらないな、個性がないなと感じることもあるのではないでしょうか。そんなあなたにおすすめのリフォームが出窓を設けること。見た目がオシャレになるのはもちろん、それ以外にもたくさんのメリットがあるリフォームです。
今回はそもそも出窓とは何かという基本的なところから、リフォームをするメリットやデメリット、かかる費用など、リフォームをする上で知っておくべき知識をご紹介します。
出窓とは?
出窓とは、文字通り外に飛び出した窓のこと。洋風の家によく見られるタイプの窓で、出窓が1つあるだけでもオシャレな雰囲気を醸し出します。出窓を設けると家の容積が増えることから増築になるのでは?という疑問があるかもしれません。しかし床からの高さが30cm以上、飛び出した分の長さが50cm未満である場合はあくまでただの窓。床面積には影響しないため固定資産税が増える心配もありません。
出窓の種類
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一口に出窓といってもその種類はさまざま。出窓にはどのような種類があるのかについて解説します。
台形出窓
出窓を上から見下ろしたとき、飛び出した部分が台形になっている窓を台形出窓といいます。台形出窓は真ん中と両サイド、3枚の窓からなりますが、それぞれの窓の組み合わせもいろいろ。例えば真ん中の窓ははめ殺しにしておき、両サイドは開閉可能にしておく。反対に両サイドの窓をはめ殺しにし、真ん中を引違い窓にするなど、好みに合わせて自由にデザインを選ぶことができます。
角型出窓
上から見ると長方形が飛び出したような形になっているのが角型出窓です。両サイドの窓の面積が小さくなってしまうため、こちらははめ殺しになる場合がほとんど。とはいえ真ん中の窓は台形同様に好きなタイプの窓を選ぶことが可能です。
弓形出窓
形としては台形出窓に似ている弓形出窓。台形出窓と違うのは窓の枚数です。弓形出窓は4枚以上の窓を使うため、その名の通り弓のように弧を描いた形になっています。窓が増える分デザインの自由度も広がり、全面はめ殺しにするのも、一部だけ開閉できるようにするのも可能。他タイプの出窓以上に個性を主張できる窓となっています。
出窓にリフォームするメリット
外観がオシャレになる
やはり出窓の最大のメリットは手軽に外観をオシャレにできることです。
住宅街に並んだ家はどれも個性がない……。そう感じたことはないでしょうか?これは家全体が大きな立方体のようになっているため家の特徴を感じにくいのが原因。出窓を設けることで家に凹凸ができ、見る人に強い印象を与えることができるのです。
インテリアの幅が広がる
外観がオシャレになるのはもちろんですが、内側から見える出窓も室内のオシャレに影響します。飛び出た出窓部分に観葉植物を置いたり、オシャレな小物を置いたりしても良いでしょう。室内を洋風に仕上げたいな場合、出窓のリフォームは特に有効だといえます。
採光性が上がる
出窓は窓が外に飛び出しているため庇の影響を受けにくくなります。つまりそれだけ太陽の光を多く取り入れられるということ。もし現在部屋の中が少し薄暗いかもしれないと感じているなら、出窓を1つ設けるだけで部屋の明るさが全然違う!と感じることもあるでしょう。
部屋に奥行きが出る
出窓を設けると部屋が広く感じるようになります。部屋が広く感じるポイントは目線がどれだけ通るか。出窓を設けることで目線の通る空間が増え、それにより奥行きを感じることにつながります。
カウンターとして利用できる
どのような出窓にするかによりますが、リフォームのやり方によっては出窓をカフェのカウンターのように使うことも可能。本を読むスペースとしても良いですし、勉強するスペースとしても良いでしょう。外を眺めながら落ち着いてコーヒーを飲むスペースにもなりますよね。
出窓にリフォームするデメリット
結露が起きやすくなる
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窓周りの代表的な悩みといえば結露ではないでしょうか。出窓は外に飛び出しているため結露も起きやすくなってしまいます。結露によって発生した水分を放置しておくとカビになってしまうのはもちろん、放っておくと基礎部分にまで影響することがあるため無視できない大きな問題です。冬場は特に定期的な掃除が欠かせないといえるでしょう。
とはいえ出窓に結露が起きやすいことは建材メーカーもよく理解しています。そのため結露を防ぐ二重窓、二重サッシを使うことがあり、これらを採用すれば結露の問題はほとんど気にならなくなるといっても良いでしょう。
夏は日光で暑くなりがち
太陽の日差しがたくさん入ることはもちろんメリットなのですが、デメリットになる場合もあります。例えば夏の強い日差し。庇で遮られず直接部屋に入り込んでくる日光によって、何もしていなければ室内の気温はどんどん上昇していきます。
しかしこれも窓に遮熱シートを貼るなどの対策によってデメリットを軽減させることは可能です。
出窓リフォームにかかる費用
リフォームをする上でやはり気になるのが費用。窓を出窓にリフォームする場合は およそ15万円~30万円くらいかかるものと考えておいてください。この費用はどのような建材を使うかによって変動します。これに元の窓を処分する費用、1,000円~5,000円ほどが加算された金額がリフォームの費用。基本的には以上となりますが、2階以上の窓をリフォームする場合、足場が必要になる可能性もあります。この場合はおよそ10万円の追加費用がかかってしまうので、できれば屋根や外装のリフォームも一緒に行ってしまうのがお得です。
出窓リフォームで注意するべきこと
見栄えが良いからと考えなしにリフォームしては、後で思いもよらない失敗をしてしまう可能性があります。出窓リフォームではどのような点に注意すればよいのか?以下にポイントをまとめました。
出窓が通路の妨げにならないか?
当然ながら出窓を設けると窓が外側に飛び出ます。2階以上であれば問題はないでしょうが、問題は1階の窓を出窓にする場合。窓の前が通路になっていると出窓にしたことで通路が使いにくくなってしまいます。事前に出窓がどのくらい飛び出ることになるのか、その場合通路は今まで通り使えるのかをチェックしておきましょう。通路が狭くはなるけどどうしても出窓にしたい、という場合は飛び出す長さが控えめな出窓を使うという手もあります。
北側の出窓は結露のリスク
先ほど出窓のデメリットとして結露が起きやすいことをご紹介しました。これは二重窓などによってある程度は対策できるのですが、北側は冬場の温度差が激しいため対策をしていても結露に悩まされる可能性も……。できれば他の方角の窓をリフォームした方が良いのですが、どうしてもという場合はこまめな換気やすぐに結露を拭き取ることを意識しましょう。
出窓の高さが高すぎる・低すぎる
リフォームの打ち合わせ段階ではこのくらいの高さで良いだろうと思っていても、いざ工事が終わってみると高すぎたり低すぎたりする場合があります。外観が良くなるというメリットはなくなりませんが、どうせなら内装にもメリットを持たせたいですよね。リフォームにおいては工事後がどのようになるか想定しておくことが重要です。