引き戸リフォームの費用相場は?知っておきたいメリット・デメリット

玄関や室内の扉が開き戸の場合、「不便だなぁ」と感じることはありませんか?開き戸には気密性が高い・レールがなくて掃除が楽など、さまざまなメリットがあります。しかし、扉の開閉には戸袋が必要なため、空きスペースを有効活用できないデメリットもあります。

引き戸なら扉付近のスペースを有効活用できるので、使いたい家具やインテリアを設置できるでしょう。室内への出入りもスムーズにできるので、子供やお年寄りのいる家庭には特におすすめです。

とはいえ、リフォームをする場合は、費用やメリット・デメリットが気になるもの。今回は、引き戸リフォームについて徹底的にまとめてみました!

 

引き戸リフォームの費用相場

引き戸 リフォーム

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引き戸リフォームにかかる費用は、設置する引き戸の種類によって異なります。引き戸には、「片引き戸」「引き込み戸」「引き違い戸」「両引き戸」の4種類があります。それでは、引き戸の種類別に費用相場を見ていきましょう。

 

室内の費用相場

 片引き戸:約10~25万円
 引き込み戸:約35万円
 引き違い戸、両引き戸:約25~40万円

 

1枚の扉を使ったスライド式の片引き戸は、引き戸リフォームではオーソドックスなタイプです。今あるドア枠をそのまま使用できるので、基本的に安い費用でリフォームできます。しかし、ドアのサイズを大きくする場合、壁の解体工事も行うため、リフォーム費用が高くなるでしょう。

スッキリとした見た目の引き込み戸は、引き戸だけでなく、戸袋の設置工事を行うリフォーム。扉の収納スペースを作るには、壁の工事が必須になるため、片引き戸に比べると高額なリフォームとなります。

引き違い戸・両引き戸は、2枚以上の扉を設置するリフォームとなっています。出入り口のスペースを広げるため、壁の解体工事は必須。そのため、リフォーム費用は高額になりますが、人の出入りや荷物の出し入れがスムーズになります。3種類の引き戸を比較すると、費用が高くなるほど、機能性も高くなる傾向と言えるでしょう。

 

玄関の費用相場

 片引き戸:約30~50万円
 引き込み戸:約55万円
 引き違い戸、両引き戸:約80万円

 

玄関の引き戸リフォームで片引き戸にする場合、施工方法は室内のリフォームと同じですが、費用は少し高くなります。玄関用の扉は、最低でも約30万円の費用が必要になるでしょう。

引き込み戸の場合は、扉の価格に加えて戸袋の施工費用も必要になるので、50万円を超えることも。引き違い戸・両引き戸の場合も、大がかりなリフォームになり、場合によっては約100万円の費用がかかるケースもあります。

玄関の引き戸リフォームの費用は、リフォーム内容によって大きく変わります。「出入口の広い玄関にしたい」「利便性の高い引き戸を設置したい」など、細かく使用目的を考えなければなりません。また、費用も高くなりやすいため、目的を明確にして予算を決めてください。

 

引き戸のメリット・デメリット

引き戸 リフォーム

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開き戸から引き戸へのリフォームは、メリットもあればデメリットもあります。「開き戸の方が良かった」なんてことにならないためにも、引き戸リフォームの良し悪しは知っておいきましょう。

メリット

引き戸リフォーム最大のメリットは、壁やドア付近のスペースを有効活用できること。例えば、広いスペースがあれば、好きなアーティストのポスターや趣味で集めた絵画を飾れます。もちろん収納スペースに使えますし、インテリアの設置もできるでしょう。玄関をリフォームした場合は、敷地が広くなるため、門の取り付けもしやすくなります。

また、引き戸は体の不自由な方でも使いやすく、車椅子に乗ったままでも扉の開閉が楽にできます。子供がいる家庭なら、ベビーカーでの出入りもスムーズに行えるので、快適な生活ができるでしょう。

引き戸リフォームはさまざまな利便性を高められるので、開き戸から引き戸へとリフォームする方は多いです。バリアフリーを目的としたリフォームにもぴったりなので、一度検討してみてはいかがでしょうか?

 

デメリット

利便性の高い引き戸リフォームですが、いくつかのデメリットもあります。引き戸は開き戸に比べて気密性が低いので、音が気になる場所には向いていません。例えば、寝室の扉を引き戸に変えた場合、リビングやトイレなどから音が聞こえてくるなんてことも。これまで気にならなかった生活音が目立つこともあるので、十分に注意しなければなりません。

また、ガラスの引き戸にリフォームした場合、防犯性が低くなるので注意が必要です。室内であれば問題ありませんが、玄関の場合はガラスを割られてしまう可能性があります。空き巣の被害を受けることも考えられるので、こだわりがないなら使用しない方が良いでしょう。

さらに、引き戸には扉と扉に隙間があるため、細い棒状のもので外から鍵を開けられることもあります。玄関を引き戸リフォームするなら、鍵を2つ以上は取り付けて、防犯性を高めることをおすすめします。

 

開き戸より引き戸の方が便利

引き戸 リフォーム

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引き戸リフォームをする方の多くは、「開き戸よりも便利」「使い勝手が良い」という意見が多いです。もちろん開き戸の方が好きという方もいるため、一概に引き戸が優れているとは限りません。しかし、全体的には開き戸より引き戸の方が使いやすいでしょう。

引き戸はレールを敷くタイプと、上から吊り下げるタイプの2種類があります。一般的なレールを敷くタイプは、シンプルな引き戸として使いやすいでしょう。吊り下げるタイプは床がフラットになっているため、つまずいて転んでしまう心配がなく、安全性の高い環境を作れます。

足の不自由な方やお年寄りは、少しの段差でもつまずいてしまう危険性があります。そのため、バリアフリーを目的とする方は、吊り下げるタイプの引き戸がぴったりです。さらに、吊り下げるタイプならレールにゴミが溜まることもないので、室内の掃除も楽にできるでしょう。

 

引き戸リフォームの注意点

引き戸 リフォーム

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引き戸リフォームを行うなら、以下のポイントに注意してください。

 室内の温度を保ちにくい
 リフォーム内容によって費用が高額になる
 施工期間が長い

引き戸リフォームは便利で快適な空間を作ってくれますが、気密性が低いです。気密性が低いと、室内の温度を一定に保てない場合があります。室内の温度差が激しい場合は、あまり引き戸はおすすめできません。そのため、リフォームに失敗しないためにも、一度業者に相談してみましょう。

リフォーム内容によっては、リフォーム費用が高額になります。業者をすべて信頼して依頼すると、「予算よりも高額になってしまった」なんてことも考えられます。リフォーム前には必要な費用を事前に計算して、明確な費用・予算を把握しておきましょう。

また、玄関の引き戸リフォームは、壁の解体作業が必要になる場合が多いです。壁の解体作業が含まれると施工期間が長くなりがち。忙しい方は施工日に合わせてスケジュールを組んでおき、スムーズにリフォームが進むようにしておきましょう。

引き戸リフォームは、費用相場はもちろんのこと、引き戸にするメリット・デメリットも知っておく必要があります。何も知らずにリフォームを行うと、失敗してしまうかもしれません。引き戸リフォームを考えている方は、ぜひご紹介した内容を参考にして、快適な空間を作ってみてください。



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