【事例付】ウッドデッキのリフォーム徹底解説！おすすめ素材から費用・期間まで
「リビングがちょっと狭い」「子どもや犬が走り回れる広いスペースが欲しい」と思ったら、ウッドデッキのリフォームを考えてみましょう。
リビングの延長にウッドデッキを取り付けることで「アウトドアリビング」となり、よりたくさんの楽しみ方ができますよ。
コロナ禍の今、「アウトドアリビング」が注目を集めています。ウッドデッキがあれば、我が家がキャンプ場へと早変わり！ウッドデッキのリフォームを成功させるために、おすすめの素材から費用・期間まで事例をもとに徹底解説します！ウッドデッキのリフォーム前の予備知識として、ぜひご活用ください。
1.ウッドデッキの素材は2種類
ウッドデッキの素材となる木材には、人工と天然の2種類があります。好みにもよりますが、リフォーム前に2つの素材の違いについて知っておくと後悔のないリフォームができますよ。
1-1.ウッドデッキの素材1.人工素材って何？
人工の木材なら、樹脂製のウッドデッキが人気があります。一見本物の木のように見えますが、アルミを骨として、粉状の木材とプラスチックを混ぜて押し固めたものです。近年では天然のものに比べ、人工木材のほうが人気が出てきています。
メリットとしては、手入れが簡単なこと、耐久性の高いことが挙げられます。天然木材に比べると吸水性が低いため腐りにくく、白アリにも強いです。また、天然木材特有の「ささくれ」もできにくいので、犬や子供が裸足で駆け回ることがあってもケガをしにくくなります。さらに、カラーバリエーションも豊富にあるため、自分たちの好みの色を選んでリフォームすることができます。
良い点ばかりの人工素材のウッドデッキにもデメリットはあります。樹脂製の木材は天然のウッドデッキに比べて熱くなりやすいので、夏の日差しが強い時には裸足で歩けない場合があります。また、天然木材のように吸水性が高くないので、表面に水分が残ったままで滑りやすくなるといったケースもあります。
1-2.ウッドデッキの素材2.天然素材って何？
天然素材のウッドデッキは木目が美しく、木がもっている本来の柔らかさやぬくもりのあるウッドデッキにリフォームしたいと考える人に高い人気があります。
メリットとして、やはり人工素材では出せないぬくもりや柔らかさが挙げられるでしょう。人工木材に比べて熱くなりにくいので、日差しが強い日でも裸足で出ることが出来ます。吸水性が高いので、雨が降って濡れてしまった後でも滑りにくいです。
デメリットとして、メンテナンスが少し大変であることが挙げられます。湿気の多い土地や日が当たりにくい場所に天然のウッドデッキを施工すると腐りやすくなり、白アリに食われやすいという心配があります。また、ささくれができた場合には裸足で歩くとケガをしてしまうことがあります。
1-3.ウッドデッキにおすすめ素材.天然素材ハードウッドって何？
ウッドデッキの天然素材には、ハードウッドとソフトウッドの2種類があります。天然素材を使ってウッドデッキをリフォームしたいなら、「ハードウッド」をおすすめします。ソフトウッドは低価格ですが腐りやすく、1～2年で劣化してしまうこともあります。
ケヤキなどの硬いハードウッドなら耐用年数も長くなり、きちんとメンテナンスをしていけば20年ほど持つといわれています。(耐用年数は条件によって変わります。)
2.フェンスは？屋根は？ウッドデッキのデザインを考えよう！
ウッドデッキは、目隠しとなるフェンスや雨除けの屋根をプラスしてつくることも多いです。最終的にはリフォーム会社と相談しながら決めていきますが、あらかじめ自分たちのイメージも固めておくとスムーズに進みます。
フェンスはウッドデッキと同じ木材で施工することが多いですが、開放感がほしい場合は手すり程度の高さをおすすめします。人通りの多い場所にウッドデッキをリフォームするのであれば、立ち上がっても顔が見えない程度の高いフェンスがおすすめです。(高くする分の費用は上がります。)
また、ウッドデッキに屋根をつければ、天然の木材の大敵である「雨」を防ぐことができますし、洗濯物スペースとしても活用することが出来ます。日差しも防げるので、日焼けや木材・塗料の劣化からも守れます。
テントのような日よけを付ければカフェのようなデザインになりますし、ある程度日差しが欲しい場合は「ポリカ」と呼ばれるプラスチックの素材もおすすめです。ただ、屋根を付けるとその分屋根掃除の必要が出てきますので、その点もよく家族と話し合って決めましょう。
ちなみにウッドデッキに屋根を取り付けるかどうか迷った場合は、リフォーム時に施工せずに後から大きなパラソルを取り付けることで素敵なウッドデッキになりますよ。
3.ウッドデッキのリフォームにかかる費用や期間はどれくらい必要？
3-1.ウッドデッキのリフォームにかかる費用は
ウッドデッキだけの費用の相場は、3坪ほどの大きさの場合、人工木材で25万円～35万円程度、天然木材で30万円～50万円程度です。
その場合リフォームを行う範囲や使う素材によって費用はかなりばらつきが出てきますので、一度リフォーム会社から見積もりを取ってみてください。
また初めてウッドデッキを取り付ける場合は、土台からのリフォームが必要になってきます。その場合費用が上がりますので、リフォーム業者に一度現地を調査してもらうことが必要です。
さらに、ウッドデッキのリフォームと合わせて、庭まわりのリフォームをいっしょに行うケースが多く、総額で100～300万円程かかる場合もあります。
3-2.ウッドデッキのリフォームにかかる期間は
ウッドデッキだけのリフォームなら、早い場合は1日程度で終わります。ウッドデッキの土台からリフォームしたり、手すりや屋根をつけたりといった追加のリフォームがあった場合でも、5日程度で完成することがほとんどです。
さきほど申し上げたように、ウッドデッキのリフォームと合わせて、庭周りのリフォームや外装リフォームもいっしょに行うと、1週間～1か月かかることがあります。
4.ウッドデッキをリフォームする際の注意点とは？
4-1.人工素材はメンテナンスが楽
人工素材の場合は特にメンテナンスは必要としません。しかしカビが発生しやすいので、ほこりや目に見える汚れが目立ってきたら、デッキブラシでたまにこすってあげる程度のメンテナンスをしましょう。
もしコーヒーや油ものを落として汚れてしまった場合は、台所用の中性洗剤を使用してたわしで木目に沿ってこすり洗いすれば落とすことが出来ます。
4-2.天然素材のウッドデッキはメンテナンスが必須
天然素材の場合、「ささくれ」ができると足に刺さる危険があるので注意しましょう。「木材の表面がけば立ってるな」と思ったら、目の細かい電気やすり(またはサンドペーパー)をこまめにかけて表面をなめらかにしておくことが必要です。特にハードウッドの場合、ささくれも硬いので、念入りにやすりをかけておきましょう。
ソフトウッドでリフォームした場合は、砂やほこりもかびの発生原因になります。ほうきでこまめに掃き、汚れを溜めないようにしましょう。また板の間に砂がつまりやすいので、針金やつまようじを使って取り除きます。
また、木の腐食を出来るだけ防ぐために、1～2年に1回ほどオイルステインを塗布してあげると良いでしょう。はっ水効果があるので、湿気も少し防ぐことが出来ます。
オイルステインはホームセンターで手軽に購入することができて、色も豊富にそろっています。ウッドデッキの塗装に使われることも多く、初心者でも扱いやすいのでとてもおすすめです。速乾性に優れているため、2度塗りも短時間で行うことが出来ます。
ハードウッドの場合は特にささくれに注意が必要ですが、ほこりや砂はそれほど気にしなくて大丈夫でしょう。年に2～3回程度デッキブラシや高圧洗浄機で汚れを除去すれば十分ですが、塗装が劣化しやすいので、気になる方は塗りなおすようにしてください。
5.ウッドデッキのリフォーム事例をみてみよう
5-1.人工素材のウッドデッキリフォーム施工事例1
天気の良い日は庭で好きなことをして過ごしたいと考えていましたお施主様。現在は夫婦と息子の３人暮らしですが、娘が孫を連れて定期的に遊びに来ます。その時に孫たちがおもいっきり自由に遊べるような庭にしたいと考えていました。また家族みんなでバーベキューをしたいと考えました。以前から雑誌などを見て構想を考えていたので今回思い切ってリフォームをすることになりました。
元々持っていたテーブルやイスに合わせてウッドデッキを作りました。人工素材なので、メンテナンスも心配いりません。またパーゴラも設置したことで、雨や強い日差しから守り快適に過ごすことが出来るようになりました。 さらに、お孫さんと安心してバーベキューが出来るように芝生の一部にサークルを作りました。自然な雰囲気が出るように天然石を使用しました。
こちらの事例は、ウッドデッキに加え、パーゴラ、芝生、サークル等も合わせて約 200万円（税抜）で工事期間は7日間でした。
5-2.人工素材のウッドデッキ＋外装リフォーム施工事例2
外装を一新するためのリフォームで、あわせてウッドデッキも新しく設置しました。お施主様のご要望である出来るだけメンテンナンスのかからない人工素材で選定し、今後の負担を極力減らせるようにしました。また、外装のツートンカラーに合わせ、ウッドデッキの他にも玄関ドア・サッシの色を合わせ、全体的にあたたかみのある雰囲気になるように仕上げました。
こちらは外装を含め、 リフォーム費用は約300万円（税抜）、期間は1か月でした。
5-3.天然素材のウッドデッキリフォーム施工事例
愛犬が自由に遊びまわれるウッドデッキが欲しいというのがウッドデッキのリフォームのきっかけでした。合わせてワンちゃんが道路に飛び出してしまわない様に、ウッドデッキを囲む頑丈なフェンスの作成もご要望されていました。
庭全体を覆うように作られたウッドデッキは、真っ白に塗られ、とても明るく清潔感のある印象を作り出しています。庭全体に圧迫感を感じさせない様、樹木の高さや既存フェンスの高さなどにも配慮しながら構成していきました。大型犬の力にも負けない頑丈な作りでありながらも、とても軽やかな印象の空間になりました。
こちらは、およそ170万円（税抜）で約1か月でした。
6.ウッドデッキのリフォームはプロにお任せしよう！
ウッドデッキをDIYする方もいますが、よほど慣れていない限りは足場から作ることは大変な作業になります。また、安価な木材を使用したウッドデッキはすぐに劣化してしまうこともあり、外観の印象も悪くなってしまいます。
デザインの相談に応じてくれたり、アフターサービスも行ったりしてくれるリフォーム業者であれば、安心してお任せすることができますよ！
業者にもよりますが、写真のような3Dイメージパースを作ってくれる会社もあります。
リフォームで快適なウッドデッキをつくり、家族みんなでおうち時間を楽しくしていきましょう！
