【耐震リフォームのすすめ】耐震性能２倍!?リフォームで耐震性向上を実現！

リフォームを検討するようになったら、デザインや使い勝手はもちろん、長く暮らしていくためにも安心できる家にしたいものです。

そのためには、家の耐震性能を高めることが重要になりますが、実際どうすればいいのかよく分かっていないという方も多くいらっしゃるかもしれません。

今回は、耐震性能が２倍になるかも!?読めば納得の耐震リフォーム情報をお届けします！

リフォーム前に―①耐震性能とは何か？

そもそも、「耐震性能」とは一体何のことかご存じでしょうか。

簡単に言えば、耐震性能とは大きな地震があった時、家がどれくらい耐えられるのか？そのとき家が受けるダメージがどれくらいあるのか？ということです。 今の新築では、耐震等級が１・２・３と設定されていて、等級が高いほど❝地震に耐えられる家❞とされています。

しかし築年数が経過している家では、耐震等級がついていないことがほとんどのようです。そのような家の耐震性能を計る指針の１つで『耐震診断』というものがあります。

耐震診断とは、その家にある耐力壁とよばれる地震に耐えてくれる壁がどのくらい必要か？また、必要な耐力壁に対して実際どのくらいの耐力壁の量があるか？を割合で算出します。さらに、耐力壁の量の他にも家の劣化はどの程度なのか、地盤の状態や屋根の重さなども考慮して耐震診断を行います。

【耐力壁の量＋家の状態】を総合的に判断することで『上部構造評点』という数値が算出されて、その数値を耐震性能として判断します。この『上部構造評点』は、1.0以上を目指さなければなりません。それは、上部構造評点が1.0未満だと倒壊する可能性がある、もしくは、倒壊する可能性が高いとされているためです。

リフォーム前に―②昔の家の耐震性能はどのくらいだったか？

築35年の木造住宅の平均的な上部構造評点は『0.56』前後だったと言われています。この数値は必要な耐力壁の量に対して、実際の耐力壁が『56％程度』だということを表しています。この数値を2倍にすることで、上部構造評点が1.0以上になり安全な住まいに近づけることが出来るのです。

ちなみにこの数値というのは『日本木造住宅耐震補強事業者協同組合』が過去に耐震診断をして上部構造評点を出した家を年代ごとに平均して出したものです。日本木造住宅耐震補強事業者協同組合がまとめた年表によれば、2000年に入りようやく上部構造評点が1.0以上になるという衝撃的な結果が出ています。

大規模リフォームによって耐震性上昇！？

耐震性能を上げるには、耐力壁を増やす“耐震補強工事”がとても効果的です。でも『今の家の壁が2倍に増えるの！？』と少々不安になってしまうかもしれません。また、耐震補強工事は大掛かりでなんだか大変そう…そんなイメージを持っていませんか？

ご安心ください！リフォームをする流れで一気に出来るので、壁だらけの間取りにもならず、思っているより大掛かりな工事にはなりません。

築35年の家を例にすると、多くは南側に大きな窓があり壁が無い家がほとんどです。そのため、採光を確保しつつ南面の角など要所要所で壁を作ります。その他、昔の家の作りだと収納スペースが少ないことが難点ですが、リフォームで収納スペースを増やすことが出来ます。そして、その収納の中の壁を耐力壁にしてしまえば一石二鳥です！ 立地や間取りにもよってですが、日が当たりにくい北面や西日の強い西側の壁に耐力壁を配置するなど、新しい間取りに変更しても耐力壁を増やせる方法はいろいろあります。

しかしながら、間取りの都合上どうしてもここに壁を作らないといけない、という場合もあります。リフォーム専門業者にプランニングをお願いする段階から耐震補強を考えて進めて行くことが成功の秘訣なのです。

耐震補強工事だけを行う場合でも、通常は耐力壁を作るためには床を壊して、土台から梁の間に『筋かい』と言われる斜め材を入れたり、構造用合板などを張ったりしなければなりません。そのため解体範囲は広くなってしまいますが、大規模リフォームともなれば今の床や壁、天井も一度解体し間取りを変えて、断熱材を入れて…といった大掛かりな工事になるため、耐震性能を上げるためにも持ってこいなのです。

耐震リフォームはプロが在籍する業者に依頼しよう！

耐震リフォームのすすめ

デザインを得意とする会社はだんだんと増えてきているようです。しかし、これから長く住み続ける家は、安心安全に暮らせることが第一条件です。

自分の希望通りのライフスタイルを叶えてくれる、そして耐震補強を踏まえてプランニングをしてくれるリフォーム専門業者を選ぶことがとても大事になります。

また、“耐震診断士”という資格を持つプロが在籍しているリフォーム専門業者であればさらに安心でしょう。

少しでも心配に思うことや不安に感じていることは、とことん耐震のプロに相談してみてください！